以外に少ないアンティークソリテールリング
アンティークジュエリーは古い時代に作られたものですがやはり流行はあります。
フランスのディーラーさんにも「最近、日本人の好みが変わってきている?以前は日本人のディーラーさんにはお花の形のリングが人気だったけれど」と言われました。
リングの中で特にご要望を多く頂戴するのが、ダイヤモンド一石のソリテールリングです。
お洋服を選ばず重ね着けしやすい、使いやすさも人気の理由かと思います。
ですがアンティークリングでこのソリテールのリングというのは、そこまで多くありません。
メイン石が一つでも、左右に小さな石のついたものが多いです。
これほど潔いシングルストーンのダイヤモンドリングは意外に珍しいのです。
理想的なオールドヨーロピアンカットダイヤモンド
ダイヤモンドはオールドヨーロピアンカットダイヤモンドにされています。
正面から見ると真ん中が小さく穴が開いているように見えますが、これはダイヤモンドのキューレットの先端がカットされているからです。
こうしたことからも古い時代のダイヤモンドであることが分かります。
完全な正円ではなくテーブル面が大きめで、オールドマインカットに近いオールドヨーロピアンカットであるところも一層良いです。
透明感のある美しいダイヤモンドが用いられています。
8本の爪できれいにセットされていて、ダイヤモンドも爪の状態もとても良いです。
爪の部分は当時「グレイゴールド」と呼ばれた、グレイを帯びたホワイトゴールドです。
フレーム外側の刻印とは別に、内側に「5295」というシリアル番号も押されていて、当時の宝飾店の作品であることが分かります。
1900年ころのフランス製。
18カラットゴールド。
指輪サイズは15.5号(有料でサイズ直し可)。
動画も撮影しています。
オールドヨーロピアンカットダイヤモンド アンティークソリテールリング
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アンティークジュエリーの王様と言えばやはり「アンティークダイヤモンドリング」です。
一言でアンティークダイヤモンドと言っても年代や国場所等によって実に様々なダイヤモンドリングが作られました。
年月と共に見て行きましょう。
1)まずは17世紀末まで遡るダイヤモンドリング。
この時代のダイヤモンドのカッティングは、テーブルカットが主流です。
2)次に少し年代があがり、18世紀後期のリングです。
18世紀のダイヤモンドはテーブルカットにされることもありましたが、ローズカットのことも多いです。
このリングのダイヤモンドは、ローズカットにされています。
3)こちらも同時代、やはり18世紀後期のリングです。
このリングではダイヤモンドはテーブルカットになっています。
4)少し年代があがって1800年頃のリング。
こちらのリングは南仏のものです。
5)イギリス、ジョージアン王朝時代後期(1820-1830年頃)のリング。
大きめのローズカットダイヤモンドです。
6)第二帝政期(1860年頃)のダイヤモンドリング。
ブルーエナメルも効果的に用いられています。
7)19世紀後期(1880年頃)ローズカットのダイヤモンドリング(フランス)。
8)アールヌーボーの特徴が出たダイヤモンドリング。
9)イギリスで言うところのエドワーディアン(1910年頃)のダイヤモンドリング。
プラチナ細工が美しいです。
10)アールデコのデザインと技術が秀逸な個性的なリング。
11)ヴィンテージと呼ぶべき、1940年代のリング。
国や地方によって特徴的なリングが見つかるのも、ダイヤモンドリングの面白さです。
11)下記は南仏アルルの作品。
12)下記はオランダの典型的なダイヤモンドリング。
ダイヤモンドはもちろんダッチローズカットです。
いかがでしょう?
一言でアンティークダイヤモンドと言いましても、ダイヤモンドのカッティングに始まり地金の違いやデザインのバリエーション等々、ダイヤモンドリングを見ればアンティークジュエリーのバラエティの豊かさを感じていただけたことと思います。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
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