人気のダイヤモンドソリテールリング
ダイヤモンド1石のソリテールリング。
現代のブリりリアンカットよりクラウン面が厚い、味わいのあるオールドマインカット(クッションシェイプ)ダイヤモンド。
スクエアを帯びたアンティークダイヤモンドを代表するカッティングです。
ダイヤモンドは内包物は見えますが、状態も良く透明感があります。
直径3.5ミリ程と、リング自体は小ぶりでダイヤモンドには大きさがあるという嬉しい組み合わせ。
クッションシェイプですので、実際のカラットももっとあります。
18カラットホワイトゴールドとプラチナとイエローゴールド、3種類の地金
面白いのが地金の使い方です。
フランス18金の刻印とプラチナの両方の刻印が押されています。
フレームがホワイト(グレー)ゴールドで、ダイヤモンド周りのベゼル(フェイス部分)がプラチナです。
なぜそんなことをしたかと言えば、当時プラチナとゴールドの価格差が100倍ほどあったからです。
フランスのアンティークジュエリーでは多くの場合、2つの貴金属を用いていてもメインの地金の刻印しか押されないのですが、両方押されているのも嬉しい点です。
更にユニークなのは、ベゼルの裏面からフレームの裏面の一部にかけて、薄くイエローゴールドが貼られています。
こうした(イエロー)ゴールドバックのプラチナの組み合わせも1900年頃(隣国イギリスでエドワーディアンの時代)よく見られた技法です。
3種類の貴金属が、表面積がそれほど大きくないリングで見られるところが面白いです。
1910年頃のフランス製。
18カラットゴールドとプラチナ。
指輪サイズは11.5号(有料でサイズ直し可)。
動画も撮影しています。
アンティークダイヤモンドソリテールリング(18カラットゴールドとプラチナ)
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アンティークダイヤモンドには、現代のブリリアンカットとは異なるアンティークジュエリー特有のダイヤモンドのカッティングがいくつか見られます。
その中の一つがクッションシェイプカット(クッションカット)です。
なぜ「クッション」と言うかというと、まるでクッションのような形だからです。
円形とスクエアの混ざったような形のダイヤモンドカットです。
オールドマインカットより後年に出てくるオールドヨーロピアンカットとの違いはアウトラインが角ばっていて四角帯びていること。
オールドヨーロピアンカットはシンメトリーですが、オールドマインカットは完全なシンメトリーではありません。
またオールドマインカット方がオールドヨーロピアンカットに比べても更に、クラウンに厚みがあり、キューレットが長いです。
ともにテーブル面は小さいです。
オールドマインカットもオールドヨーロピアンカットも真ん中は、まるで穴が開いているように見えると思いますが、これはキューレットの先端をカットしているからです。
まるで「座布団」のような形で、長いアンティークの歴史の中でも限られた時代にしか見えない希少なカッティングです。
クッションシェイプのダイヤモンドには質で厚みのある石が使われたことが多く、美しいダイヤモンドジュエリーが多いです。
オールドマインカットの次に出てくるオールドヨーロピアンカットに関しては、オールドヨーロピアンカットダイヤモンドとはをご参照ください。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
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