オールドマインカット(クッションシェイプ)ダイヤモンドのマーキーズリング
まるで「ダイヤモンドのタペストリー」。
合計21石のダイヤモンドが敷き詰められています。
ダイヤモンドは一部少しエッジが丸いカッティングもありますが、オールドマインカット(クッションシェイプ)です。
アンティークジュエリーのファンの方でも特にお好きな方が多いのが、この角ばった名前の通りクッションの形のようなカッティングです。
クッションシェイプダイヤモンドの例に漏れず厚みがあり、石の底から湧くような力強いダイヤモンドの煌めきです。
厚みもありきれいなクッションシェイプのダイヤモンドがこれだけ揃っているのは圧巻です。
特徴的なアンティークマーキーズリングです
まずデザインがちょっと変わっています。
縦長のマーキーズリングなのですが、マーキーズとしてはかなり小ぶりで、横にもダイヤモンドが広がっているのでマーキーズとしてとても着けやすいリングです。
また地金がイエローゴールドのみです。
ダイヤモンド部分はホワイトの地金(銀かホワイトゴールド、プラチナ)を用いたものが多いので、イエローゴールドのみは珍しいです。
イエローゴールドだけでセッティングも行っているので、見た目がぐっと華やかです。
一方でリング自体はあまり大きすぎないため、ぎっしりと密です。
円形ではなく四角ばったこれだけの数のダイヤモンドが密に敷き詰められているので、イエローゴールドで色彩は華やかですが甘くならず、クールな雰囲気が漂っています。
ダイヤモンドのクールさと、イエローゴールドならではの華やかさが他にない特徴です。
18カラットゴールド。
19世紀後期の西ヨーロッパ製(フランスの輸入印が押されていますがフランス製の可能性もあり)。
指輪サイズは8号(有料でサイズ直し可)。
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マーキーズリングとは、先のとがった楕円形のデザインの指輪のことです。
マーキーズ(marquise)とはフランス語で「侯爵婦夫人」と言う意味になります。
マーキーズリングの語源は、「マーキーズ・ド・ポンパドール(ポンパドール侯爵夫人)」が好んだ形であったとことに由来します。
18世紀から存在した指輪スタイルで、かのマリーアントワネットがこよなく愛した指輪デザインでもあります。
縦長のデザインは、着けてみるとしっとりとなじみが良く指を長く美しく見せてくれます。
小さなダイヤモンドだけでひし形の表面を埋め尽くすような形のマーキーズリングや、色石とダイヤモンドを組み合わせたマーキーズが存在します。
下記はエメラルドを贅沢に用いたマーキーズリング。
下記はブルーサファイヤのマーキーズリング。
下記はそれほど縦長ではないトルコ石のマーキーズリング。
縦長で指輪を細く美しく魅せてくれるという一面もあります。
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