ダイヤモンドのクラスターリング
中央の石を中心に周りを一回り小さい石で囲ったお花のデザインの指輪、クラスターリング。
メイン石と脇石で異なる宝石を用いることも多いですが、このリングはダイヤモンドとダイヤモンド。
ダイヤモンド尽くしのクラスターリングです。
ダイヤモンドのクラスターリングは、アンティークリングの王道の一つです。
メイン石も周囲の石も、両方ともオールドヨーロピアンカットダイヤモンドです。
メインダイヤモンドの直径が6ミリ。
これだけ立派なアンティークダイヤモンドクラスターリングは貴重です。
線状のフレーム
フレームが凝っています。
フレームは5本に分かれていて、指輪ベゼル(フェイス部分)のそれぞれ異なる部分につながっています。
リング自体が大きさがありますので、いくつかの地点で支えることでバランスと堅牢さが出ています。
5本のフレームは、後ろで一つの束になっています。
ダイヤモンドも大きいですがリング自体に大きさがあります。
重さもよくあるアンティークリングの2倍以上ある、重量感のあるリングです。
1930-1950年頃のフランス製。
18カラットホワイトゴールド。
指輪サイズは12.5号(大きなお直しでなければ有料で可能)。
動画も撮影しています。
オールドヨーロピアンカットダイヤモンド クラスターリング
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
クラスターリングとは、中央の石を中心に周りを一回り小さい石で囲むお花のようなデザインの指輪のことです。
石と石の間が同じ間隔で詰まっています。
19世紀後期に、イギリスやフランスで特にクラスターリングが流行しますが、それ以前からあった伝統的なデザインです。
現代でも使われ続けているデザインで、クラスターエンゲージリングといってプロポーズの時に贈られることも多い指輪デザインです。
「ヴィクトリア王朝時代末期のクラスターリング ダイヤモンド」
「クラスターリング」といっても、場所も時代も変われば雰囲気は大きく異なります。
下記はフランスで20世紀初頭に製作された、大きなブルーサファイヤをダイヤモンドで囲ったクラスターリング。
先ほどのヴィクトリアンのクラスターリングに比べて大ぶりで、よりモダンな雰囲気が出ています。
下記はオランダ製のクラスターリング。
下記は何と2重のクラスターリング。
中心の石を2周、小さい石で囲っています。
クラスターの「Cluster」とはお花や果実などの「房」「かたまり」のことです。
アンティークのクラスターリングでは、ダイヤモンドのものが多いですが、「ルビーxダイヤモンド」「サファイアxダイヤモンド」等、ダイヤモンドと色石の組み合わせの指輪も多いです。
下記はブルーサファイヤをダイヤモンドが囲っています。
下記は色石x色石のパターンで、すべてがガーネットでできています。
下記は真珠xダイヤモンドのパターンです。
また「クラスターピアス、イヤリング」と言って、同じデザインのアンティークジュエリーでピアスになったものも存在し、やはりとても人気があります。
「アンティーククラスターピアス(ダイヤモンド、お花)」
ブローチでも存在します。
アンティーククラスターピアス(ダイヤモンド、お花)。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。