アンティークフラワーゴールドリング(ガーネット フルールドリス)

ゴールドフラワーリング ありそうでない、アンティークゴールドリング。
リングのフェイス部分がオーバル(楕円形)になっていて、中心部分に花が描かれています。
花の中心部には真珠で下部の左右の葉っぱの部分はガーネットがセットされています。
艶のあるおそらく天然のパールが、ゴールドの台座に深く埋め込まれるようにセットされています。
ガーネットはウォームカラーの少しオレンジを帯びたガーネットで、明るめのゴールドの色によく合っています。
花は有機的なラインが、手作業による彫金で描かれています。
左右非対称のアンシメトリーなラインが、美しいです。
全体は「ローズゴールド」と呼ばれることの多い、少しピンクを帯びたイエローゴールドで、フランスのベルエポック時代のジュエリーに多く見られます。 ショルダー部分にフルールドリスが描かれています 左右のショルダー部分がフルールドリスの形になっているのも、凝っています。
フルールドリスは百合の紋章のことです。
フレームに向かって粒金細工が施されていて、金細工に長けたリングです。
彫金が主体で、ゴールドの色が一色のみ。
どこか懐かしい牧歌的な雰囲気のリングです。
1900年頃のフランス製。
18カラットゴールド。
指輪サイズは18号(有料でサイズ直し可)。
動画は下記をクリックしてご覧ください。
アンティークフラワーゴールドリング(ガーネット フルールドリス)

  • 高さ:11.5mm 
    重量:1.9g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:132,000円(税込み)

アンティークフラワーゴールドリング(ガーネット フルールドリス)

  • 真珠の周りは花びらの形に彫金されています
  • 楕円の縦幅が1.2センチ弱。このようなきれいな楕円モチーフは案外少ないです
  • 茎や葉の部分も彫金で有機的なラインが描かれています
  • ショルダー部分にはゴールドの造形でフルールドリスが描かれてます
  • 右がフランス18金の刻印。加えて左側に工房印も入ってます
  • アンティークフラワーゴールドリング(ガーネット フルールドリス)
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アンティークフラワーゴールドリング(ガーネット フルールドリス)

132,000円  [通販価格:税込 送料無料]
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アンティークエピソード

「百合(ユリ)」と「フルールドリス」のアンティークジュエリー

百合とフランス
フランスでの百合の歴史は、フランク一族の王が天使からユリを授けられたという5世紀の伝説にまで遡ります。
「クローヴィスがアラマン族との戦いに苦戦していた時、天使が現れて百合を渡すると軍の士気が上がりアラマン族を撤退させることができた」と言われています。
ブルボン家が、白ゆりを尊び王家の権力の印がユリで飾ったのは、この伝説に由来すると言われています。

他にも百合の花は、ルイ9世は十字軍遠征の際に用いられたり、ジャンヌ・ダルクが持っていた旗に刻まれたりと、フランスの重要な歴史の局面に頻繁に登場してきます。
百合はまた聖母マリアを表し、中世以降の芸術には、マリア像の周囲にはユリの花がよく見られます。
下記はユリをモチーフにしたブローチ。
百合のアールヌーヴォーブローチ(ブローチ兼ペンダントトップ、ダイヤモンド)

フルールドリス
フランス国王の紋章は白百合「フルール・ド・リス(fleur de lys)であるということをご存知の方も多いでしょう。
フルール・ド・リス(fleur-de-lys/fleur-de-lis )はフランス語で「ユリの花」を意味し、アイリスの一種を様式化したものです。

フルールドリス

フルール・ド・リスはフランスの王家の紋章でした。
王政から共和制に移ったとき、共和制はフランス王家の象徴であったフルール・ド・リスを公式には使用しませんでした。
しかしながら現在でも、フルールドリスはフランスの永遠のシンボルで、Lys(百合)はフランスの国花です。
宗教的にも、フルール・ド・リスは聖三位一体の象徴であるとされています。
下記は18世紀のフルールドリスのブローチ。
フルールドリスアンティークブローチ(オールドカットダイヤモンドとエメラルド)
フランス以外のフルールドリス
ところでフルールドリスというとフランスのイメージが強いと思いますが、それ以外のヨーロッパの国でも愛されてきたモチーフです。
例えば、フィレンツェの紋章にも使われています。
フルール・ド・リスのアンティークジュエリーは、純粋にジュエリーのモチーフとしても非常に美しい様式です。
左右対称のシンメトリーなシルエットは身に着けたときにしっくりと落ち着き、正統で品の良い趣を与えてくれます。
下記は推定ロシア製のペンダントで、石と石の間にフルールドリスが刻まれています。
アンティークトルマリン ペンダントトップ(ロシア)
フルールドリスのジュエリーの持ち主
フランス王家のシンボルと言うことで、「フルールドリスのアンティークジュエリーの持ち主は王族などの特別な人のものだったのではないか?」といったご質問も時々頂きます。
実際、フルールドリスをモチーフにしたジュエリーは非常に少ないです。
古い時代になればなるほど、18世紀には王家とゆかりのある人しかフルールドリスのジュエリーを身に着けることは許されなかったでしょう。
しかしフルールドリスのモチーフ自体は、王政が消滅した後も作られつづけます。
例えば最後の貴族文化を誇ったベルエポックの時代には、古典的なモチーフが好まれたということもあり、美しいフルールドリスのアンティークジュエリーが生み出されています。
先に書いたとおり、王政から共和制に移ったとき、共和制はフランス王家の象徴であったフルール・ド・リスを公式には使用しませんでしたから、共和制に入ってからはフルールドリスは「公的には」革命前のように「フランス王家の存在」を表すことはありませんでした。
下記はベルエポック時代の優美なフルールドリスをモチーフにした指輪。
アンティークフルールドリス指輪(カボションカットオパール、ダイヤモンド、18カラットゴールド)
しかしではボウノット(蝶結び)や他のお花のような他のジュエリーモチーフと同じであったかと言うとやはり異なります。
王政が終わりフルールドリスがかつてのように公にはフランス王家を称するものではなくなっても、フルールドリスを表したジュエリーを身に着けることにより、王党派であることを「密やか」に現した面があるようです。

フルールドリスは指輪のショルダー部分など、一見あまり分からないところに描かれていることもあるのですが、それはやはり密やかな主張のためだったのかもしれません。

アンティークローズカットダイヤモンドピアス(フルールドリス透かし 18ctゴールド)
https://antique-jewelry.jp/jewelry/ring/ring-j02045.html
そうした意味では、後年になって作られたフルールドリスもやはり、フルールドリスのジュエリーを所有する人は限られていたと考えられます。
フランスの歴史の中では、こうした「モチーフ」が秘められた言葉になり、その人の信条や出自を示すことがあります。
フルールドリスのアンティークジュエリーは、フランスの歴史の中で他のモチーフにはない背景を持ったジュエリーであるといえます。

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