アンティークトルマリン ペンダントトップ(ロシア)

古い時代のロシアのアンティークジュエリー 異彩を放つ独特の存在感。
このペンダントはおそらくロシアのアンティークジュエリーです。
地金がヴェルメイユ(銀の上に金を上塗り)ということもあり、残念ながら刻印は打たれていないですが革命前のロシアの特徴がよく出た作品です。
全体はお花を描いていますが、石と石の間のパーツが星やクロスを思わせるデザインです。
色もピンクですが甘さや華やぎは感じられず、荘厳な雰囲気が出ています。
裏面も、独特の存在感があります。
クローズドセッティングでもともと、ブローチとしても使えるものであったようでその金具が残っています。
針部分は紛失してしまっています。 ピンク石はトルマリン 鮮やかな大きなピンク石はトルマリン。
ただしこれほどの鮮やかなピンク色は着色です。
枠にピンク色を縫って、このような鮮やかな色を出しています。
実際の石の色はもっと淡いピンク色だと思われます。
それにしても驚くほど大きなトルマリンです。
特に真ん中の石に一見傷のようなものが見えるかもしれませんが、これは石の内側にある内包物がここまで見えるのです。
天然宝石ならではの内包物も豊かに見える、素晴らしい石です。
石と石の間には葉の形のモチーフが入っています。
内部にはフランス王家の紋章フルールドリスが描かれています。
フルールドリスはフランスの印象が強いと思いますが、イタリアやロシアなどの作品でも見られます。
フランス製なのかとも思うところですが、やはり作風は完全にロシアです。
どんな経緯でこのような作品ができたのか、興味深いです。
19世紀のロシア製。
ヴェルメイユ製(銀の上に金を上塗り)。
動画も撮影しています。
アンティークトルマリン ペンダントトップ(ロシア)

  • 幅:47mm 
    重量:23.8g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:275,000円(税込み)

アンティークトルマリン ペンダントトップ(ロシア)

  • 直径4.7センチ程の円形をトルマリンで描いた作品、重量も大きさも規格外です
  • 真ん中のトルマリンは直径2.1センチ、厚みも圧巻です
  • 間のパーツが描くシルエットは直線的でクロスを思わせます
  • 内包物までもくっきり見えます。石周りの細工も非常に手が凝ってます
  • 裏面、スクリュータイプのブローチ金具を入れる跡が残ってます
  • アンティークトルマリン ペンダントトップ(ロシア)
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アンティークトルマリン ペンダントトップ(ロシア)

275,000円  [通販価格:税込]
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アンティークエピソード

ロシアのアンティークジュエリー

アンティークジュエリーの中で特に玄人受けする、私たちディーラーにとっても魔力があるのは「ロシアのアンティークジュエリー」です。
特にロシア革命前、ロマノフ王朝時代のロシアのアンティークジュエリーは垂涎ものです。

ロシアと言えばファベルジェを思い浮かべる方が多いことでしょう。
下記は現在、V&A美術館に所蔵されているファベルジェのシガレットケースです。
ファベルジェのコレクションで名高いロンドンのWartskiからV&A美術館に寄贈されたもの。

ファベルジェ
c Victoria and Albert Museum, London

ファベルジェのジュエリーは非常に稀でもありますが、ヨーロッパ特にロンドンで流通することはとても僅かですがあります。
私も一度、この手のジュエリーで美術館にもコネクションのあるディーラーさんから拝見したことがありますが残念ながらはっきりとした修理の跡があり、真偽に関しては確かなジュエリーではありましたが断念した経験があります。

何人かのトップディーラーさんが集まって、「これはファベルジェのイースターエッグかどうか」と談義していたのにも遭遇したことがあります。
結局それは同時代のロシアの普通のイースターエッグだったのですが、この時代のロシアのイースターエッグはファベルジェには適わないものの相当な価値があります。
下記は当店扱いのロシア製イースターエッグ。

ロシアのイースターエッグ

ロシアのアンティークジュエリーには、ヨーロッパのジュエリーとはひと味違う個性があります。
一部の特権階級の特権がより強かったロシアでは、西ヨーロッパ以上に贅沢な素材の使い方がされていることも多いです。
ロシアならではの宝石としては、サイペリアンアメジトとデマントイドガーネットが挙げられます。
またロシアのジュエリーではプラチナの登用も早めです。
これは当時、ロシアが世界で唯一のプラチナの産地であったことともちろん関係しています。

ロマノフ王朝崩壊後は優秀なジュエラーはアメリカやヨーロッパに亡命してしまいますので、その魅力は大きく損なわれることになります。
ロシアのアンティークジュエリーを購入する際は、それがロシア革命前に作られたものなのか、後に作られたものかが大きなポイントになります。

製作された年を確認するのは、例えばフランスのアンティークジュエリーではかなり難しいですが、ロシアのジュエリーに関してはよく分かる事例が多いです。
ロシアのホールマークは、歴史上もっとも完成度の高いシステムの一つであったと言われています。
ロシアで刻印制度がはじまったのは1613年と英仏と比べてもかなり早いです。
ピョートル大帝により1700年までにロシア帝国中に広がっていきます。

ロシアの刻印は、まず「地金の種類、純度」 「製作年代」「場所」「製造者のイニシャル」が打刻されるのが普通です。

ロシア革命前(1917年以前)は金の純度を表す数字が100分率です。
下記は当店で販売済みの「ロシアのアンティークジュエリー 蛇のゴールドバングル」。

ロシアンアンティークジュエリー 蛇のゴールドバングル

ロシアンアンティークジュエリー 蛇のゴールドバングル

56が14カラットゴールドを指しています。
DGが工房のイニシャルです。
下記はかのファベルジェの工房印になります。
キリル文字で書かれています。

ファベルジェ

下記はやはり当店で販売済みのロシア製、銀製チェーンの刻印。
84という数字は、帝政ロシアにおける銀の純度を示しています。
84ズロトニキ(87.5%の意味)です。
左側を向いた「ココシニク(伝統的な頭に巻く女性用装飾)」をかぶった女性の刻印は1917年まで用いられました。
HKは工房印です。

ロシア製 アンティーク銀製チェーン(モスクワ 1899-1908)

ロシア製 アンティーク銀製チェーン(モスクワ 1899-1908)

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