ゴシック様式の大聖堂
このような魅力的なチャームをフランス語では「Breloque(小さな飾り)」と呼びます。
描かれているのはカテドラル(大聖堂)です。
建築様式から明らかにゴシック様式のカテドラルであることが分かります。
ヨーロッパの大聖堂の建築様式を大まかに言ってしまえば古くはロマネスク様式、続けてゴシック様式。
これまで色々な珍しいチャームペンダントを扱ってきましたが、カテドラル(大聖堂)がモチーフになっているのは初めて見ます。
フランスではどんな小さな町にも大聖堂か教会があります。
小さいけれど立体的な身に着けることができる大聖堂、ヨーロッパが身近に感じられそうです。
ゴシック様式の特徴である、直線的なラインが伸びている様子が、ゴールドだけで描かれています。
細く長い柱、天に向かってまっすぐにのびている様が彫金で描かれています。
たくさんの柱が彫金によって描かれていて、ルーペで見ても驚くほど細かなラインがぎっしりと施されています。
宝石を用いていない、彫金だけで描かれた立体的なカテドラル。
留め具のところに「750」と18カラットゴールドを示す刻印と裏面に工房印が打たれています。
西ヨーロッパ製。
注:チェーンはついていません。
動画も撮影しています。
ゴシック大聖堂(カテドラル)のペンダント
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チャーム(charm)とは腕輪・鎖などにつけて身につける飾りものを指します。
ラテン語の「歌(carmen)」から派生した言葉でフランス語ではシャルムと言います。
チャームという英語の意味は簡単なようで分かりづらいですが、
「人を喜ばせる、魅了するものや資質」、「ネックレスやブレスレットについいている小さな飾り」、「魔法の力が宿ると信じられている物や行動」といった意味があります。
ジュエリーの用語として使うときは、しあわせを叶えてくれそうな魔法の力を持ったお守りのような装身具、といった意味合いになります。
アンティークジュエリーでは実に様々な魅力的なチャームが作られました。
チャームはそれだけでペンダントになったり、 ブレスレットから吊り下げるてチャームブレスレットになったり、小さなチャームが指輪についた「チャームリング」と呼ばれるものも存在します。
細工に長けたアンティークジュエリーではチャームも実に凝った、多用なデザインのものが作られました。
順番に見ていくことにしましょう。
まずは動物編。
ウサギ。
猿。
定番のモチーフとしてハートのチャーム。
やはり定番の球体のボール。
花や葉もチャームのモチーフとして好まれました。
下記は薔薇のチャーム。
変わったものとしては、実用性も兼ねた笛。
運動系では、テニスラケット。
金細工を駆使したものが多いですが、下記はエナメルも秀逸な「手」のチャーム。
小さすぎて履けませんが、見事にリアルな靴。
カンテラ(ランタン)。
チャームをブレスレットに垂らしたスタイルも流行します。
様々なチャームの連なったブレスレット。
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