フランスで著名なレイモン・ペイネ(ペイネの恋人たち)のラブメダル
このメダルはご存知の方も多いことでしょう、レイモン・ジャン・ペイネ(Raymond Jean Peynet)のデッサンです。
レイモン・ペイネはフランス出身のイラストレーターで、その代表作「ペイネの恋人たち」は世界的な成功を収めます。
「ペイネの恋人たち」はレイモン・ペイネが1942年に生み出した作品で、このメダルもそれほど古くはない20世紀中ごろのヴィンテージメダルです。
ゴールドの凹凸だけでイラストを再現
帽子をかぶった優しそうな髪の毛が長めの男の子の手にはハート、女の子の頭の上には鳥。
ノスタルジックないかにもフランスらしいロマンチックなイラストです。
材料はゴールドだけで、ゴールドの凹凸だけでこのようなデッサンを再現しているところが魅力的です。
優しい男の子の表情、こっくりうなづくような女の子、2人のほのぼのとした感じが彫金だけで表現されています。
髪の毛なども彫金で豊かに描かれていて、全体は艶消しがされていてマットな質感です。
メダル自体大きさも重さもあり、堅牢なしっかりとしたつくりです。
外側は一段高く、ストライプで模様が入っており丁寧に作りこまれたメダルです。
20世紀中ごろのフランス製。
18カラットゴールド。
注:チェーンは付いていません。
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アンティークジュエリーで時々「メダイユ」という言葉が出てくると思いますが、これはフランス語で「メダル」という意味の言葉です。
このような小さくて丸い金のメダルをチェーンに通してネックレスやブレスのチャームとして使います。
メダイユは、聖母像や十字架、聖人像など宗教的なモチーフのものが多いです。
下記はカルティエ社による聖人のメダルです。
国家が発行した愛を伝えるメダイユ「la maddaille d'amour」もあります。
またフランスの愛を伝えるメダイユで有名なのが、「augis」というジュエリーメーカーがあります。
フランスのリヨンで長年、愛のジュエリーを製作しました。
下記のように「+」と「-」を用いて愛のメッセージを伝えています。
「Je t'aime +(plus) qu'hier -(moins) que demain(昨日より多く愛していて、明日の愛よりは少ない)」、つまり日を追うごとにあなたへの愛が深まるという愛のメッセージになります。
フランスの著名な詩人ロスモンド・ジェラール(Rosemonde Gerard)のロマンチックな詩が元になっています。
Augisはメダイユ(メダル)の他にも、やはりロマンチックな愛の言葉を刻んだバーブローチやブレスレット、指輪を製作しました。
19世紀から1960年頃にかけて製造を行ったメーカーです。
Augisは現在も存続するメーカーで、現在では特に子供の初聖体拝領用のジュエリーを手掛けていることで知れています。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。