靴はラッキーチャーム
アンティークジュエリーで時々見かける靴をモチーフにしたチャームペンダント。
日本では「靴=幸福」といったイメージはないと思いますが、靴はヨーロッパでラッキーチャームなのです。
以前にイギリスのゴールドの靴のチャームを手に入れたことがありますが、こちらはフランス製です。
先が尖っているので女性用の靴でしょうか。
靴ならではの自然なカーブと部分的な絞りが、すべてが硬いゴールドという素材で描かれているのですから、当時の宝飾技術には脱帽です。
靴の先端には赤石。
こちらはガーネットではなくガラス石のようです。
シックな赤色に胸が高鳴ります。
造形的でリアルなシルエットに思わず笑みがこぼれます。
靴裏にも注目
裏面にはゴールドの粒で滑り止めかれています。
靴は通常履いているときも裏面は見えないものですが、そういえば現代でもフランスの靴はルブタンをはじめ裏面も美しいものが多いですね。
全て18カラットゴールドでできています。
靴の先端部分とかかと部分には革靴のステッチが、金細工で表現されています。
アンティークの靴のチャームは1対で描かれたものもありますが、このチャームは1足です。
もう片側の靴はどこという設定なのだろうなどなど、ロマンを感じます。
19世紀後期のフランス製。
18カラットイエローゴールド。
注:チェーンは付いていません。
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チャーム(charm)とは腕輪・鎖などにつけて身につける飾りものを指します。
ラテン語の「歌(carmen)」から派生した言葉でフランス語ではシャルムと言います。
チャームという英語の意味は簡単なようで分かりづらいですが、
「人を喜ばせる、魅了するものや資質」、「ネックレスやブレスレットについいている小さな飾り」、「魔法の力が宿ると信じられている物や行動」といった意味があります。
ジュエリーの用語として使うときは、しあわせを叶えてくれそうな魔法の力を持ったお守りのような装身具、といった意味合いになります。
アンティークジュエリーでは実に様々な魅力的なチャームが作られました。
チャームはそれだけでペンダントになったり、 ブレスレットから吊り下げるてチャームブレスレットになったり、小さなチャームが指輪についた「チャームリング」と呼ばれるものも存在します。
細工に長けたアンティークジュエリーではチャームも実に凝った、多用なデザインのものが作られました。
順番に見ていくことにしましょう。
まずは動物編。
ウサギ。
猿。
定番のモチーフとしてハートのチャーム。
やはり定番の球体のボール。
花や葉もチャームのモチーフとして好まれました。
下記は薔薇のチャーム。
変わったものとしては、実用性も兼ねた笛。
運動系では、テニスラケット。
金細工を駆使したものが多いですが、下記はエナメルも秀逸な「手」のチャーム。
小さすぎて履けませんが、見事にリアルな靴。
カンテラ(ランタン)。
チャームをブレスレットに垂らしたスタイルも流行します。
様々なチャームの連なったブレスレット。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
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