アンティークジュエリーの醍醐味メダルジュエリー
愛らしい天使をモチーフにしたメダイユ(メダル)です。
天使とキューピッドの簡単な見分け方は、弓矢を持っているか否かです。
こちらのメダルは、弓矢を持っていませんから「天使(エンジェル)」です。
このような小ぶりながら金細工に長けたメダルは、アンティークジュエリーならではの作品です。
センスが良く、金細工が美しいメダルジュエリーは、まさにこの時代のフランスならではです。
大きすぎず、比較的薄い作品が多いので重ね着けなどにも向きます。
多くの場合、宝石も使われておらず、ゴールドだけでできていながら繊細な美しさを持っています。
細工の好きな日本人の好みによくあったアンティークジュエリーの一つで、さりげなく日常の中で着けることのできるジュエリーです。
金細工だけで描かれた天使(エンジェル)
天使が、ゴールドだけで写実的に描かれています。
頬杖をつき、首をかしげて愛らしく微笑んでいます。
描かれているのは「大天使ラファエル」。
ふっくらとした頬や腕、カールした髪。
ゴールドの造形だけで、その凹凸だけでまるで絵画のように写実的に描かれています。
厚みは1ミリほどですが、金無垢でしっかりとした作りです。
18カラットゴールド。
全てがイエローゴールドで作られていますが、少しトーンの異なる二種類のイエローゴールドが用いられているのも良いです。
1930年頃のフランス製。
注:チェーンは付いていません。
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
天使(エンジェル)やキューピッドはアンティークジュエリーで長年好まれて題材にされてきたモチーフです。
その愛らしい姿を時には彫刻で、時にはエナメルで描いてきました。
下記は天使のエナメル彩です。
フルートを手にした愛らしい天使が、エンジ色のエナメルを背景に活き活きと描かれています。
天使(エンジェル)とキューピッド(Cupid)の違い
天使(エンジェル)とキューピッド(Cupid)の違いをご存知でしょうか?
似ていますが厳密に言うと異なります。
エンジェルは、キリスト教で神の使い=天使。
弓矢は持ちません。
「Cupido(キューピッド)」はローマ神話における「愛の神」で、弓矢を持ちます。
どちらがモチーフになっているか弓矢を持っているか否かを見れば分かり易いです。
例えば下記は弓矢を持っていますので、キューピッドがモチーフになっていることが分かります。
ヨーロッパでは「バレンタイン=キューピッド」を思い浮かべる方も多いようです。
下記は弓矢を持っていないので天使です。
エンジェルやキューピッドのジュエリーと言いますと愛らしく甘いジュエリーを思い浮かべるかもしれませんが、フランスのアンティークジュエリーではキューピッドや天使は意外に写実的です。
可愛すぎることなくジュエリーのデザインとしても美しく仕上げられたものが多いです。
下記は当店で販売済みの、才智に満ちた天使のジュエリーです。
天使が首をかしげて、膝をついて星を眺めています。
エンジェルやキューピッドをモチーフにしたアンティークジュエリーは幸福を呼びそうということもあり世界中のコレクターに探されています。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。