弓と矢を持つ、愛の神キューピッドがモチーフです
愛の神キューピッドをモチーフにしたブローチです。
天使やキューピッドはアンティークジュエリーでもコアな方が多いモチーフです。
右手に弓、左手に矢、背中に剣。
全体は銀でできていますが、こうした「持ち物」の部分だけゴールドでできています。
背中に翼をつけて、恋の矢を撃つキューピッド。
手に入れるだけで幸福をもたらしそうな愛くるしいジュエリーです。
天使がモチーフになったアイテム以上に数が少なくなかなかご紹介できないキューピッド。
ヨーロッパではバレンタインと言えばキューピッドを思い浮かべる方が多いようです。
プレゼントとしてもお薦めの題材であるのは間違いありません。
足の指まで豊かに描かれた彫刻のような豊かな造形美
このキューピッドのブローチで素晴らしいのはその彫刻のようなキューピッドの美しさです。
愛らしい目鼻立ちから広めの額、豊かにカールする髪。
ふっくらとした健康的なお腹やぷっくりとしたお尻。
右足の上に軽く置いた左足と、弓を射るまさに動いている一瞬の姿を捉えたようです。
足は指はもちろんなんと、足踏まずまで上手に表現されています。
私たちの頭で思い浮かべる愛くるしいキューピッドの姿を、見事に体現してくれています。
見ているだけで笑顔になるような素晴らしいキューピッドのブローチ。
銀を彫刻のように削ることで仕上げていますので中も空洞ではなく、銀無垢。
重量もしっかりとある作品です。
19世紀中ー後期のフランス製。
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
天使(エンジェル)やキューピッドはアンティークジュエリーで長年好まれて題材にされてきたモチーフです。
その愛らしい姿を時には彫刻で、時にはエナメルで描いてきました。
下記は天使のエナメル彩です。
フルートを手にした愛らしい天使が、エンジ色のエナメルを背景に活き活きと描かれています。
ところ天使(エンジェル)とキューピッド(Cupid)の違いをご存知でしょうか?
似ていますが厳密に言うと異なります。
エンジェルは、キリスト教で神の使い=天使。
弓矢は持ちません。
一方「Cupido(キューピッド)」はローマ神話における「愛の神」で、弓矢を持ちます。
どちらがモチーフになっているか弓矢を持っているか否かを見れば分かり易いです。
例えば下記は弓矢を持っていますので、キューピッドがモチーフになっていることが分かります。
ヨーロッパでは「バレンタイン=キューピッド」を思い浮かべる方も多いようです。
下記は弓矢を持っていないので天使です。
エンジェルやキューピッドのジュエリーと言いますと愛らしく甘いジュエリーを思い浮かべるかもしれませんが、フランスのアンティークジュエリーではキューピッドや天使は意外に写実的です。
可愛すぎることなくジュエリーのデザインとしても美しく仕上げられたものが多いです。
エンジェルやキューピッドをモチーフにしたアンティークジュエリーは幸福を呼びそうということもあり世界中のコレクターに探されています。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。