プリンセスカットアメジスト バーブローチ(天然ハーフパール)

プリンセスカットされたアメジスト アメジストのバーブローチです。
必見なのがスクエアにカットされたアメジストの数々です。
尖った角と逆ピラミッド型の底面を持つこのようなスクエアカットは現在の「プリンセスカット」に似ています。
ダイヤモンドのプリンセスカットは20世紀後年に始まり、その「プリンセスカット」という名称も流行しますが、それ以前も他の色石で存在するカッティング技法です。
このように角を尖らせたカッティングはラウンドシェイプに比べて難易度が高く、このようなスクエアカットのアメジストは滅多にないです。
それも10石。
ややライラックの透明感のある理想的なアメジストの色の一つです。 艶やかなハーフパール アメジストとアメジストの間は天然パールがセットされています。
ハーフパールになっていて、2珠ずつ縦にセットされています。
真珠のセッティングは、アメジストの石と石の間に縦長の台座を作り、セットしています。
台座の端にはミルグレインが打たれ、真珠は1石ずつ丸く彫られた台座に埋め込まれるようにセットされ、爪留めされています。
真珠のセッティングも手がかけられていて、いずれの真珠もとても良い状態です。
真珠は円形で艶があり、アメジストはスクエアで透明感があります。
2つの宝石の透明感と色の対称も新鮮です。
台座下には透かしが施されていて、ブローチにはストッパーもついた精巧な作りです。
14金ですがフランス14カラットゴールドの刻印があり、その様式スタイルからもフランス製と思われます。
1900年頃のフランス製。
動画も撮影しています。
プリンセスカットアメジスト バーブローチ(天然ハーフパール)

  • 幅:66mm 
    高さ:5mm 
    重量:4.2g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:187,000円(税込み)

プリンセスカットアメジスト バーブローチ(天然ハーフパール)

  • アメジストは4.5ミリ程。スクエアなので円形よりカラットもあります
  • 長さが6.6センチのバーブローチ。斜めに着けても素敵です
  • 脇石であるはずの真珠の台座の細やかさがこのブローチの秘訣です
  • 裏面からアメジストの底面を見ますとピラミッド状に隆起してることが分かります
  • フランス14カラットゴールドの刻印(サンジャック貝)が打たれています
  • プリンセスカットアメジスト バーブローチ(天然ハーフパール)
  • プリンセスカットアメジスト バーブローチ(天然ハーフパール)
  • プリンセスカットアメジスト バーブローチ(天然ハーフパール)
  • プリンセスカットアメジスト バーブローチ(天然ハーフパール)
  • プリンセスカットアメジスト バーブローチ(天然ハーフパール)
  • プリンセスカットアメジスト バーブローチ(天然ハーフパール)
  • プリンセスカットアメジスト バーブローチ(天然ハーフパール)
  • プリンセスカットアメジスト バーブローチ(天然ハーフパール)
  • プリンセスカットアメジスト バーブローチ(天然ハーフパール)
  • プリンセスカットアメジスト バーブローチ(天然ハーフパール)

小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。

 

プリンセスカットアメジスト バーブローチ(天然ハーフパール)

187,000円  [通販価格:税込]
送料無料!

アンティークエピソード

アンティークアメジスト(アメシスト)について

アメジストの歴史
現代ではアメジストはそこまで高価な宝石といったイメージがないかもしれませんが、かつてアメジストは19世紀末に、南米(ブラジル)でアメジストの鉱山が見つかるまでは、非常に希少な宝石でした。
ダイヤモンドやルビーといった貴石と同じ金銭価値で探されていた宝石でした。

その宝石としての歴史は古代エジプトにまで遡ります。
アメジストの語源も、ギリシャ神話の月の女神「ダイアナ」の女官「アメジスト」に由来し、そのいわれは下記のとおり。
ぶどう酒と酩酊の神「バッカス」は、お酒の上でのいたずらが過ぎて、全能の神ゼウスにひどく叱られてしまいます。
むしゃくしゃの収まらないバッカスは、偶然通りかかった美少女「アメジスト」を虎に襲わせようとします。
それをみた「ダイアナ」が「アメジスト」を石に変えて救ったという神話があります。

そのため古代ギリシャ人は、アメジストを着けていると酔っぱらわないと信じていました。
ヨーロッパでは冷静さを保つ力があると信じられています。

古くはレオナルド・ダヴィンチはアメジストが悪い考えを散らして、そして知性を刺激することが可能であったと書いています。

その紫色のためロイヤルファミリーに愛された宝石で、アメジストを愛した人物には古くはクレオパトラ、エカチェリーナ2世がいます。
下記はかつてエカチェリーナ2世が所蔵していたアメジストのイヤリングです。

アメジストのイヤリング"

ロシアとアメジスト
アンティークアメジストと言えばロシア、ロシア皇族を抜きに語れません。

かつて最上級のアメジストはロシアのシベリアで採れました。
アンティーク市場でも古い時代のロシア産のアメジストなどは、アンティークジュエリーにおいて驚くほど高価に取引がされています。

ロシアンアメジストの中でも特に濃い色のアメジストは「サイベリアン・アメジスト(シベリア産)」と呼ばれることがあります。
サイベンアメジストの色の特徴は、色の濃さそして石の中に赤色の閃光が見えることです。


下記はサイベリアンアメジストとデマントイドガーネットのネックレス。
1908-1917年の間にモスクワで製作されたとされています。

サイベリアンアメジスト

下記は当店で販売済みのリングですが、やはりロシア製と思われます。
印象的な大粒の濃い紫色のアメジストがカボションカットにされています。
カボションカットアメジスト アンティークリング

ちなみにロシアンアメジストが必ずしも濃い色なわけではありません。
ラベンダーのような色合いの薄いアメジストも存在します。
下記は19世紀後期、ロシア製作のアメジストとダイヤモンドのブローチ。
淡いロシア産ライラックカラーのアメジストが使われています。

ライラックアメジスト"

特にロシア女帝キャサリン大女王(Catherine the Great of Russia 1729-1796年)のアメジストに対する情熱は有名です。
ウラル山脈の奥地まで数千人の炭鉱を派遣しました。
またロシアの鬼才ファベルジェは、アメジストをメイン石に据えたロイヤルジュエリーをいくつも手がけています。

アメジストとロイヤルファミリー
アメジストは多くのロシアのロイヤルファミリーに愛されたほか、英ロイヤルファミリーにも愛され、アメジストはロイヤルクラウンにも度々登場します。
下記は1947、カルティエ パリ製作のドラップリーネックレス。
ハート型のアメジストが印象的なこちらのネックレスは、ウィンザー公爵(エドワード8世)がカルティエにオーダーした作品です。
ゴールド、プラチナ、ブリリアンカット、バゲットカットダイヤモンド、カボションカット・トルコ石。

カルティエアメジストドラップリー"
N.Welsh, Collection Cartier (c) Cartier

アメジストの色を決める要因
アメジストの紫色の発色原因は、微量に含有された「鉄イオン」によります。
色は淡いライラック色から濃紫色まで幅広いです。
色帯構造やムラのあるアメジストも多いですが、色が深く一様に見られるアメジストほど良質とされています。

一方で色の淡いアメジストも天然無加工で綺麗な色の石は、やはりとても評価がが高いです。
アメジストの結晶は、火山岩や堆積岩の低温熱水鉱脈から産出されます。
六方晶系に属した六角錐の集まりで発掘されますが、大きな結晶で発見されるのはごく稀ですので、天然の昔のアメジストで大粒のものはそれだけ貴重といえます。
アンティークアメジストの色
アンティークのアメジストは(現代のアメジストと比べて)濃い色をしているか、淡い色をしているかどちらかのことが多い」と言われています。
標準的なアメジストの色は逆に少ないです。
下記は1900年ころのイギリス製のアメジストリングですが、かなり濃い紫色をしています。

アンティークアメジストリング(イギリス製18カラットゴールド)

下記のペンダントは淡い、ライラック色に近い紫色です。
アンティークアメジストペンダント(黒エナメル、金細工、シャルル10世)

これはなぜかといいますとアメジストの紫色の要因は、微量に含有された鉄イオンによるものなのですが、この紫色は加熱処理することによって色を調整することが可能だからです。

現代では、色の調整がされたアメジストが非常に多いです。
低品質なアメジストに熱処理や放射線処理を施して、色を変える事が日常的に行われています。

アンティークジュエリーで見られる天然無加工のアメジストと現代の人口処理が施されたアメジストは、まるで別の宝石のように異なる価値になってしまいました。
「非加熱の天然宝石」と言ったことに関しては、ルビーなどに関しては意識される方も多いと思いますが、アメジストではあまり意識していない方も多いのではないでしょうか。
本来の天然無加工のアメジストを手に入れたいのであれば、やはりアンティークジュエリーででお探しになることをお薦めしたい宝石の一つです。

またアメジストは2月の誕生石ですが、これは聖人ウァレンティヌス(が常にアメジストを着用していたと言ういわれに由来しています。

カメオやインタリオなど彫り物とアメジスト
アメジストの硬度は7。
硬すぎず柔らかすぎず、ガーネットと並んでアンティークジュエリーでカメオやインタリオをはじめとする彫り物に重用されてきた宝石です。

下記はカーブドアメジストのペンダント。
パンジーの花の形にアメジストが彫られています。

アメジストのカーブドペンダント パンジー

下記はかのカステラーニによる、アメジストのカメオです。

カステラーニアメジストカメオ"

アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。

お名前(必須)
ご住所
お電話番号
メール(必須)

hotmailなどのフリーメールは、メールが届かない事例が増えています。できる限りプロバイダーのメールなどをご使用ください。
お問い合わせ内容(必須)

×

Antique Jewelry シェルシュミディ[Cherche Midi]

シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。

シェルシュミディ情報発信

メールマガジン
新着ジュエリー&セール情報をいち早くお届けします
オーナーブログ
シェルシュミディのオーナーブログ。買い付けの様子など
facebook
買い付けたジュエリーを現地からリアルタイムでご紹介
アンティークエピソード集
アンティークジュエリーを購入する上で知っておきたい知識
シェルシュミディ 電話:080-3931-1647
© 2018 Cherche Midi, All Rights Reserved.