ヴィクトリアン、ダブルハートと鍵のブローチ(19世紀後期/イギリス/ルビー、ダイヤモンド)

ダブルハートと鍵、これ以上ないほどロマンチックなモチーフ ダブルハートにタッセル、鍵がモチーフになったイギリス、ヴィクトリア期のセンチメンタルジュエリーです。
左側のハートに中心にルビー、右側のハートの中心にダイヤモンド。
ルビーはいわゆるピジョンブラッドの素晴らしい明度の高い、鮮やかな赤色のルビー。
ダイヤモンドはこのような小さなダイヤモンドは当時ローズカットダイヤモンドが用いられることが多かったですが、クッションシェイプ(オールドマインカット)のダイヤモンドが用いられていることからも、このブローチがいかに高級なジュエリーとして作られたか分かります。
ダブルハートはその全体が鏨打ちがされています。
細かな艶消しでふっくらとしていて、いつまでも見ていたくなるチャーミングさです。
ダブルハートの上部のタッセル部分ももちろんゴールドでできていて、素晴らしい捻り編みです。
ハートの外側のサークルには、数多くの真珠がセットされています。
もちろん天然真珠でこれだけ年月を経ているのに、どの石も驚くほどの艶です。
まるで昨日作られたかのような完璧なコンディションで、私たちディーラーが時々こうしたアンティークジュエリーをよく「ミントコンディション(mint condition)」と呼んでいます。 オリジナルのケース付き 完璧なのはジュエリー本体だけでなくオリジナルケースも残っています。
裏面に刻印も完全な状態で残っています。
「SS」というメーカーズマークが入っており、イギリスのディーラーさんに「これは有名な会社だったような記憶がある」と言われまして調べたのですが、はっきり分かりません。
繊細な細工のブローチですが手にすると程よく重みもあり、質の高いジュエラーの仕事です。
艶消しが施されたダブルハートとは対照的に鍵の部分のゴールドには艶があり、鍵穴の形に造形されたゴールドの成形も美しいです。
鍵の持ち手部分はさりげなく三つ葉のモチーフになっていて、どこまでも気の効いたチャーミングなブローチです。

  • 幅:35mm 
    高さ:20mm 
    重量:4.9g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:330,000円(税込み)

ヴィクトリアン、ダブルハートと鍵のブローチ(19世紀後期/イギリス/ルビー、ダイヤモンド)

  • 紺の布地を背景に暗く見えてしまっていますがルビーもとても明るい赤です
  • 横幅が3.5センチ、線対称で斜めにつけても素敵です
  • 1つのブローチの中にいくつものゴールドのテクスチャーがあり小さな芸術品です
  • 真珠の下の台座のゴールドの透かしも細やかで見事です
  • SS18(SSは工房印、18は18金ゴールド) NL17 809(シリアル番号)と入ってます
  • ヴィクトリアン、ダブルハートと鍵のブローチ(19世紀後期/イギリス/ルビー、ダイヤモンド)
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ヴィクトリアン、ダブルハートと鍵のブローチ(19世紀後期/イギリス/ルビー、ダイヤモンド)

330,000円  [通販価格:税込]
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アンティークエピソード

センチメンタルジュエリー 愛を誓うラヴジュエリー(ハートジュエリー)

アンティークジュエリーの中には、個人的な愛情や思い出を表現したセンチメンタルジュエリーと呼ばれるジュエリーが存在します。
センチメンタルジュエリーは大きく分けて「宗教的な信仰を誓うもの」「故人を偲んだモーニングジュエリー(mourning jewelry)」「愛する人との永遠の愛を誓うジュエリー」に分けられます。
ここではラヴジュエリーについて書きますが、モーニングジュエリーについては下記をご参照ください。
センチメンタルジュエリー モーニングジュエリー(mourning jewelry)

センチメンタルジュエリーがヨーロッパで製作されはじめたのは1800年前後からです。
下記は18世紀末のハートモチーフの胸飾り。
後ろの構造から元々衣類に縫い付けられていたものと思われます。

18世紀のハートの胸飾り

ロケットやブレスレットのクラスプに、小さな肖像画を入れたセンチメンタルジュエリーもイギリスで1830年頃に流行します。
目だけ描かれた肖像画をジュエリーにするというのも1780年代から流行します。
ポイントは肖像画に描かれた人を特定するのが難しく、秘密にできるということです。
下記はヴィクトリアアルバート美術館所蔵の「lover's eye」のブローチ。
製作年度は1800-1820年。

モーニングジュエリー
(c)Victoria and Albert Museum, London

フランスでもセンチメンタルジュエリーは作られましたが、数は少ないです。
またイギリスのやや大げさなほど「約束」を前面に出したものではなく、ハートや花などのモチーフ(そのモチーフが持つメッセージ性)を上手に生かしたもの。
手で愛情を表現したものなども好まれました。

センチメンタルジュエリーは、文字が彫られたものもあります。
下記は当店で販売済みのシール(印章)。
「plus loin plus serre(離れれば離れるほど(心は)近くに)」というロマンティックな愛の言葉が彫られています。

アンティーク印章ペンダント(栗鼠、コーネリアン、シール)

またセンチメンタルジュエリーのラヴジュエリーのモチーフの一つとして人気が高かったのが、ハートです。
ハートの起源は古く、中世にまで遡ります。
キリストが「自らのハートを人々への愛の証として見せる」、ということから始まりますが、心臓は愛と感情が宿る大切な場所ということで、ハートモチーフのジュエリーは愛情や幸福を象徴しています。

下記は当店で販売済みのダブルハートのペンダント。
エナメルで描かれた花はパンジー(pensee)、花言葉は「私を想って)です。

ダブルハートとのエナメルのペンダントネックレス

下記はイギリス、ヴィクトリアアルバート美術館所蔵のハートモチーフのリガード(Regard)ペンダント。
ハートと南京錠で、「あなたが私のハート(心)の鍵を握っている」と言うメッセージを伝えています。
また使用されている宝石は左からルビー(ruby)、エメラルド(emerald)、ガーネット(garnet)、アメジスト(amethyst)、ルビー(ruby)、ダイヤモンド(diamond)でその頭文字をとって「Regard」のメッセージが込められています。

リガードハート
(c)Victoria and Albert Museum, London

下記もイギリス製のダブルハートのペンダントで、ヴィクトリアン後期の製作です。
ダブルハートと鍵がモチーフの何ともロマンチックなモチーフです。

ヴィクトリアン、ダブルハートと鍵のブローチ(19世紀後期/イギリス/ルビー、ダイヤモンド)

フランスジュエリーでは特にベルエポック時代に、良質なハートのジュエリーを見つけることができます。

下記は当店で販売済みのハートペンダント、ロケットになっています。

ハート型アンティークロケットペンダント(3色カラーゴールド、天然真珠)

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