旅の守護神St.Christophe(サンクリストフ)
サン・クリストフ(聖クリストフ、クリストファー、クリストフォロス)はキリスト教において旅行者の守護聖人です。
St Christophorus(St.Christophe)が小さな男の子に成りすましたイエスを背負い川を渡る、キリスト教の伝承で有名なシーンが彫金されています。
川を渡るうちに男の子がどんどん重くなっていき、苦労する聖人クリストフォルスの姿がよく描かれています。
St.Christopheは言語によって表記が「St Christophorus」とも書かれ、日本語でもサン・クリストフ(聖クリストフ)、クリストファー、クリストフォロスなど若干呼び方が異なりますが同じ聖人を指します。
キリスト教の信者に限らず、サンクリストフは「旅行者の守護神」として知られています。
旅のお守りとしても、とても心強いメダルです。
安心して出発しなさい
裏面にはジープカーのような、旧式の車が描かれています。
サンクリストフのメダイユの裏面はこのように乗り物の図柄が描かれていることが多いです。
このメダルでは更に「REGARDE ST CHRISTOPHE PUIS PARS RASSURE」という文字が描かれています。
これはフランス語で「聖人クリストフを眺めて、そして安心して出発しなさい」という意味です。
旅のお守りとして作られたことが分かる文面です。
20世紀初頭のフランス製。
18カラットゴールド。
金位の刻印だけでなく、工房の刻印も入っています。
このような小さなメダイユで工房印まで押されているのは珍しく、きちんとした宝飾店の作品であることが分かります。
注:チェーンは付いていません。
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
アンティークジュエリーで時々「メダイユ」という言葉が出てくると思いますが、これはフランス語で「メダル」という意味の言葉です。
このような小さくて丸い金のメダルをチェーンに通してネックレスやブレスのチャームとして使います。
メダイユの題材として一つ大きなのは、聖母像や十字架、聖人像など宗教的なモチーフです。
キリスト教関係で特に見るのが、天使ラファエルと聖母マリアのメダルです。
それ以外の聖人では、これまで洗礼者ヨハネ。
旅の守護神St.Christophe(サンクリストフ)を扱ったことがあります。
下記はカルティエ社による聖人のメダルです。
メダルは宗教的なもの以外にも、「愛」を描いたラブメダルもあります。
下記のフランスで著名なレイモン・ペイネ(ペイネの恋人たち)のラブメダルです。
ラブメダルとしては、AUGIS社のメダルを思い浮かべられる方も多いことでしょう。
AUGISのラブジュエリーに関しましては
Maison Augisのラブジュエリー(愛のメダル、愛のリング)をご参照ください。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
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シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。