オールドマインカットダイヤモンドのソリテールリング
ご要望を多く頂戴するダイヤモンド1石だけのソリテールリング。
久しぶりに入手する、比較的小ぶりのダイヤモンドソリテールリングです。
ダイヤモンドはオールドマインカット(クッションシェイプ)にされています。
その名前の通り、クッションのようにアウトラインが角ばっていて四角帯びた私たちディーラーも好きな人が多いカッティングです。
オールドヨーロピアンカットに比べても更に、クラウンに厚みがあります。
石の底から湧くような力強い煌めき。
美しい煌めきの透明感のあるダイヤモンドが使われています。
花冠の形の台座
美しい凛とした一粒のダイヤモンドの台座は、花冠の形をしています。
フランスアンティークジュエリーでお馴染みの、バターカップ(キンポウゲの花)に似ていながら少し異なります。
花冠はバターカップより花びらの高低が低めで、花びらの数も多いです。
少しフラットな花冠の台座が控えめで、ダイヤモンドの凛とした美しさを際立たせています。
ダイヤモンドは直径4ミリほど。
スクエアに近いカッティングであるため、円形の直径4ミリより大きさもあります。
比較的小ぶりのリングですがダイヤモンドには大きさがあります。
清楚なデザインで日本女性好みのリングです。
20世紀初頭のフランス製。
18カラットゴールド。
指輪サイズは8号(有料でサイズ直し可)。
動画も撮影しています。
アンティークソリテール オールドマインカットダイヤモンドリング
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
アンティークジュエリーの王様と言えばやはり「アンティークダイヤモンドリング」です。
一言でアンティークダイヤモンドと言っても年代や国場所等によって実に様々なダイヤモンドリングが作られました。
年月と共に見て行きましょう。
1)まずは17世紀末まで遡るダイヤモンドリング。
この時代のダイヤモンドのカッティングは、テーブルカットが主流です。
2)次に少し年代があがり、18世紀後期のリングです。
18世紀のダイヤモンドはテーブルカットにされることもありましたが、ローズカットのことも多いです。
このリングのダイヤモンドは、ローズカットにされています。
3)こちらも同時代、やはり18世紀後期のリングです。
このリングではダイヤモンドはテーブルカットになっています。
4)少し年代があがって1800年頃のリング。
こちらのリングは南仏のものです。
5)イギリス、ジョージアン王朝時代後期(1820-1830年頃)のリング。
大きめのローズカットダイヤモンドです。
6)第二帝政期(1860年頃)のダイヤモンドリング。
ブルーエナメルも効果的に用いられています。
7)19世紀後期(1880年頃)ローズカットのダイヤモンドリング(フランス)。
8)アールヌーボーの特徴が出たダイヤモンドリング。
9)イギリスで言うところのエドワーディアン(1910年頃)のダイヤモンドリング。
プラチナ細工が美しいです。
10)アールデコのデザインと技術が秀逸な個性的なリング。
11)ヴィンテージと呼ぶべき、1940年代のリング。
国や地方によって特徴的なリングが見つかるのも、ダイヤモンドリングの面白さです。
11)下記は南仏アルルの作品。
12)下記はオランダの典型的なダイヤモンドリング。
ダイヤモンドはもちろんダッチローズカットです。
いかがでしょう?
一言でアンティークダイヤモンドと言いましても、ダイヤモンドのカッティングに始まり地金の違いやデザインのバリエーション等々、ダイヤモンドリングを見ればアンティークジュエリーのバラエティの豊かさを感じていただけたことと思います。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。