ペルピニャンガーネット アンティークマーキーズリング

ペルピニャンガーネットのアンティークリング お探しの方が多いペルピニャンガーネット。
当店で初めてペルピニャンガーネットをご紹介したのは18年ほど前だったかと思います。
その時は日本では「それは何ですか?」といったご質問を受けたくらい認知されていなかったのですが、皮肉なことに知名度が高くなりすぎて最近は仕入れがとても難しいです。
ペルピニャンガーネットのアンティークジュエリーの多くがブローチなのですが、希少なリングのご紹介です。
マーキーズ(marquise)と呼ばれるリングです。
先のとがった楕円形のシルエット。
マーキーズリングの語源は、「マーキーズ・ド・ポンパドール(ポンパドール侯爵夫人)」が好んだ形であったとことに由来します。 ピンク紫を帯びたペルピニャンガーネットです ペルピニャンガーネットの色は、オレンジっぽい色からピンク、紫を帯びた石まであります。
このリングのペルピニャンガーネットは、ピンク紫色を帯びています。
一概には言えないですが19世紀の古い時代に遡るペルピニャンガーネットほどこのような色をしていることが多いです。
ペアシェイプのメイン石を、小さな石で囲ったクラスターリング。
台座の棒状の模様や裏面のゴールドワイヤーを用いた留め方など、典型的なペルピニャンガーネットセッティングが魅力的です。
19世紀中ー後期のフランス製。
18カラットゴールド。
指輪サイズは9号(有料でサイズ直し可)。
動画は下記をクリックしてご覧ください。
ペルピニャンガーネット アンティークマーキーズリング

  • 重量:2.7g
    商品の状態:メイン石の表面にわずかな摩耗と傷あり
  • 販売価格:176,000円(税込み)

ペルピニャンガーネット アンティークマーキーズリング

  • 特に真ん中の石は大きさがあるだけその色艶の良さが目立ちます
  • マーキーズと言ってもそこまで縦長すぎないので合わせやすいです
  • メイン石の左に小さな傷があります
  • メイン石の台座にペルピニャンガーネットセッティングの模様が見えます
  • 残念ながら刻印はないです。おそらく過去のサイズ直しで消えてます
  • ペルピニャンガーネット アンティークマーキーズリング
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ペルピニャンガーネット アンティークマーキーズリング

176,000円  [通販価格:税込 送料無料]
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アンティークエピソード

ペルピニャンガーネットとフランス南西部のアンティークジュエリー

イギリスのでもフランスでもアンティークジュエリーでもに使われているガーネットの大半がボヘミア産。
ボヘミアンガーネットはちょっと黒っぽい赤色をしており、アンティークガーネットと言うとそのイメージを強くお持ちの方も多いのはないでしょか?
しかしペルピニャンガーネットの用いられたアンティークジュエリーを見れば、そのイメージは払拭されるはずです。

ペルピニャンガーネットとは、フランス南西部ペルピニャン地方で産出されていた希少な美しいガーネットのことです。
カタランの文化歴史を象徴する宝石で、その歴史は1750年に遡ります。
ペルピニャンガーネットが採掘されたのは、18世紀半ばから1920年代にかけてです。
鉱山からガーネットが採掘されることはもうありません。
ペルピニャンガーネットは、深いピンクがかった赤ワイン色をしており、同じサイズのルビー以上の価値があると言われるずば抜けた宝石です。
昔から数は少なく、フランスアンティークジュエリーにしか(しかもそのほんのごく一部)存在しません。

フランス現地でもやはりアンティークでしか手に入らないペルピニャンガーネットは、まさに幻の石です。
まさにフランスのアンティークジュエリーに限定された美しいアンティークガーネットです。
下記は当店で数年前に販売済みのペルピニャンガーネットのピアスですが、いまだに多くお問い合わせを頂きます。

ペルピニャンガーネットのピアス(アンティーク、ベルエポック)ス

ペルピニャンガーネットのセッティングは、この地方独自のもので、「ペルピニャンセッティング」と呼んだりします。
石の下をゴールドで閉じます。

ペルピニャンガーネットアンティークブレスレット(18金ゴールド)

ガーネットそのもののカッティングも独特で、石が閉じられているので見にくいですが下は平らで、上にたくさんのファセットをつけています。
パピヨンと呼ばれるヴェルメイユの破片をガーネットとゴールドの間にいれて、美しい反射を起こすこともあります。

ペルピニャンガーネットは、真っ赤のものから、ピンク帯びた赤、ワイン色がかった赤と複数の色があります。
いずれの色もボヘミアンガーネットよりずっと明るい色調の赤が特徴的です。
下記のリングでは、真っ赤なペルピニャンガーネットとピンクを帯びたガーネットの両方が用いられていますが、どちらもボヘミアンがーネットにはない明るい色調です。

ペルピニャンガーネットアンティーク指輪(ダブルクローバー 三つ葉 )

ペルピニャンガーネットが生まれたペルピニャンという街はフランス南西部の都市です。
ペルピニャンの歴史は極めて古く、ローマ時代から人が定住していたといわれています。
中世になってペルピニャンの街の建設が始まり、1276年から1344年までは、マヨルカ王国の王国の首都として栄えます。
時代の中でマヨルカ王国に組み込まれたりバルセロナ伯領となったり、過酷な歴史を生きつつも、いつの時代もペルピニャンは複数の文化が入り乱れる工芸品の中心地でした。
ジュエリーもパリを中心としたジュエリーとはまた異なる味わいのジュエリーが作られました。

一つにはこの地域は鉱物的に非常に豊かな地域であったからです。
古くは銀、ゴールド(共に閉山しています)、そして宝石ではガーネットが産出され、この地域においてジュエリーは一大産業でした。
そしてその主役がガーネットでした。
ペルピニャンガーネットの一部はスペインに運ばれかの地でジュエリーにされたものもありました。
これはやはりスペイン国境の約20キロに位置する地理的要因も大きかったことでしょう。

「ペルピニャンガーネット」と言う呼称は産地による呼称であり、いわゆる鉱物名ではありません。
産地を取って「カシミールサファイヤ」と呼ぶのと同じロジックです。

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