ペルピニャンガーネットアンティークブレスレット(18金ゴールド)

ルビー以上の価値を持つペルピニャンガーネット フランスのアンティークジュエリーにおいても非常に数が少ないペルピニャンガーネット。
この明るい赤色のガーネットの美しさに、ワインレッドのダークな赤色ガーネットしかご存じない方は、さぞかし驚かれることでしょう。
この珠玉の赤色のガーネットは、現在よりずっとガーネット全体の品質の高かった時代においても、ペルピニャンのものにしか見ることがない貴重なもの。
フランスにおいては「ロワイヤルガーネット」とも呼ぶことがあります。
そんな現在では存在しえない超高級ガーネットを13個使用した最高に贅沢なブレスレットです。
1880年頃のフランス製。
素材の良さを引き出す丁寧な細工 デザインはいたってシンプルです。
最高品質のペルピニャンガーネットを一つずつ丁寧に18Kでくるみ、それを丁寧に13個つなげています。
5ミリ弱と厚みのあるペルピニャンガーネットは緻密に多面カットされ、10個の小さく品のよい爪で押さえられています。
また側面のゴールドには手作業で彫り模様を施しています。
大げさすぎない丁寧な作りこみに、好感が持てます。
地金は18Kゴールド。
ブレスレットの長さは19センチ。
有料でサイズ直し可能(短くすることは可能ですが、長くすることはできません)。

  • 幅:190mm 
    高さ:8mm 
    重量:10.1g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

ペルピニャンガーネットアンティークブレスレット(18金ゴールド)

  • 一つのガーネットの大きさが8ミリx1.1センチ。たくさんあることでより美しいです
  • 肌に当てるとよりこのガーネットの色の美しさを分かっていただけることでしょう
  • 面の多い多面カットできらきら。側面のゴールドには模様が入っています
  • 留め具部分もキッチリ丁寧に作りこまれています
  • 裏面はプレーンなゴールドで。ガーネットの丸みが出た自然なフォルムです
  • ペルピニャンガーネットアンティークブレスレット(18金ゴールド)
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ペルピニャンガーネットアンティークブレスレット(18金ゴールド)

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アンティークエピソード

ペルピニャンガーネットとフランス南西部のアンティークジュエリー

イギリスのでもフランスでもアンティークジュエリーでもに使われているガーネットの大半がボヘミア産。
ボヘミアンガーネットはちょっと黒っぽい赤色をしており、アンティークガーネットと言うとそのイメージを強くお持ちの方も多いのはないでしょか?
しかしペルピニャンガーネットの用いられたアンティークジュエリーを見れば、そのイメージは払拭されるはずです。

ペルピニャンガーネットとは、フランス南西部ペルピニャン地方で産出されていた希少な美しいガーネットのことです。
カタランの文化歴史を象徴する宝石で、その歴史は1750年に遡ります。
ペルピニャンガーネットが採掘されたのは、18世紀半ばから1920年代にかけてです。
鉱山からガーネットが採掘されることはもうありません。
ペルピニャンガーネットは、深いピンクがかった赤ワイン色をしており、同じサイズのルビー以上の価値があると言われるずば抜けた宝石です。
昔から数は少なく、フランスアンティークジュエリーにしか(しかもそのほんのごく一部)存在しません。

フランス現地でもやはりアンティークでしか手に入らないペルピニャンガーネットは、まさに幻の石です。
まさにフランスのアンティークジュエリーに限定された美しいアンティークガーネットです。
下記は当店で数年前に販売済みのペルピニャンガーネットのピアスですが、いまだに多くお問い合わせを頂きます。

ペルピニャンガーネットのピアス(アンティーク、ベルエポック)ス

ペルピニャンガーネットのセッティングは、この地方独自のもので、「ペルピニャンセッティング」と呼んだりします。
石の下をゴールドで閉じます。

ペルピニャンガーネットアンティークブレスレット(18金ゴールド)

ガーネットそのもののカッティングも独特で、石が閉じられているので見にくいですが下は平らで、上にたくさんのファセットをつけています。
パピヨンと呼ばれるヴェルメイユの破片をガーネットとゴールドの間にいれて、美しい反射を起こすこともあります。

ペルピニャンガーネットは、真っ赤のものから、ピンク帯びた赤、ワイン色がかった赤と複数の色があります。
いずれの色もボヘミアンガーネットよりずっと明るい色調の赤が特徴的です。
下記のリングでは、真っ赤なペルピニャンガーネットとピンクを帯びたガーネットの両方が用いられていますが、どちらもボヘミアンがーネットにはない明るい色調です。

ペルピニャンガーネットアンティーク指輪(ダブルクローバー 三つ葉 )

ペルピニャンガーネットが生まれたペルピニャンという街はフランス南西部の都市です。
ペルピニャンの歴史は極めて古く、ローマ時代から人が定住していたといわれています。
中世になってペルピニャンの街の建設が始まり、1276年から1344年までは、マヨルカ王国の王国の首都として栄えます。
時代の中でマヨルカ王国に組み込まれたりバルセロナ伯領となったり、過酷な歴史を生きつつも、いつの時代もペルピニャンは複数の文化が入り乱れる工芸品の中心地でした。
ジュエリーもパリを中心としたジュエリーとはまた異なる味わいのジュエリーが作られました。

一つにはこの地域は鉱物的に非常に豊かな地域であったからです。
古くは銀、ゴールド(共に閉山しています)、そして宝石ではガーネットが産出され、この地域においてジュエリーは一大産業でした。
そしてその主役がガーネットでした。
ペルピニャンガーネットの一部はスペインに運ばれかの地でジュエリーにされたものもありました。
これはやはりスペイン国境の約20キロに位置する地理的要因も大きかったことでしょう。

「ペルピニャンガーネット」と言う呼称は産地による呼称であり、いわゆる鉱物名ではありません。
産地を取って「カシミールサファイヤ」と呼ぶのと同じロジックです。

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