圧巻のクッションシェイプダイヤモンド
大粒のオールドマインカットのダイヤモンドリング。
別名「クッションシェイプ」と呼ばれているように、クッションのように角ばった円形にカットされています。
スクエアを帯びて、クラウンに厚みがある見事なクッションシェイプのダイヤモンドです。
直径5ミリ。
アンティークダイヤモンドで5ミリを超えるものは滅多にないです。
透明感があり水の滴るような艶やかな良質のダイヤモンドです。
19世紀後期に新大陸(南アフリカ)でダイヤモンドが発見されたため、この頃のダイヤモンドが史上もっとも良質です。
人気のソリテールリング
アンティークジュエリーは昔に作られたものだから流行なんてないと思われるかもしれませんが、ございます。
近年、ご要望を多く頂くのがこのようなシングルストーンのダイヤモンドや真珠のリングです。
ただアンティークジュエリーは、現代オーダーメイドのジュエリーのように新たに作ることができないので、良質のソリテールアンティークリングを探すのは至難の業です。
特にこのように大きさのあるダイヤモンドのシングルストーンのリングは日本だけでなく、誰もが欲しがるリングですから尚更です。
台座はバターカップ(キンポウゲ)の花。
爪もしっかりとしていて乱れがなく、セッティングも堅牢で作りの良いリングです。
その作りからもハイクラスな工房の作品と思われます。
実際に工房印も入っていて「MV」と読みます。
18カラットホワイトゴールド。
1920-1930年頃のフランス製。
指輪サイズは14.5号(有料でサイズ直し可)。
動画も撮影しています。
クッションシェイプダイヤモンド アンティークソリテールリング
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
アンティークダイヤモンドには、現代のブリリアンカットとは異なるアンティークジュエリー特有のダイヤモンドのカッティングがいくつか見られます。
その中の一つがクッションシェイプカット(クッションカット)です。
なぜ「クッション」と言うかというと、まるでクッションのような形だからです。
円形とスクエアの混ざったような形のダイヤモンドカットです。
オールドマインカットより後年に出てくるオールドヨーロピアンカットとの違いはアウトラインが角ばっていて四角帯びていること。
オールドヨーロピアンカットはシンメトリーですが、オールドマインカットは完全なシンメトリーではありません。
またオールドマインカット方がオールドヨーロピアンカットに比べても更に、クラウンに厚みがあり、キューレットが長いです。
ともにテーブル面は小さいです。
オールドマインカットもオールドヨーロピアンカットも真ん中は、まるで穴が開いているように見えると思いますが、これはキューレットの先端をカットしているからです。
まるで「座布団」のような形で、長いアンティークの歴史の中でも限られた時代にしか見えない希少なカッティングです。
クッションシェイプのダイヤモンドには質で厚みのある石が使われたことが多く、美しいダイヤモンドジュエリーが多いです。
オールドマインカットの次に出てくるオールドヨーロピアンカットに関しては、オールドヨーロピアンカットダイヤモンドとはをご参照ください。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。