ハートの形をしたアゲート
リングも宝石もハートの形をした、他に類似した作品を見ないリングです。
縞模様の茶色い石はアゲート(めのう)です。
ぷっくりとしたハートシェイプで、ちょうど石の中央あたりに、い縞模様が斜めに入っています。
アゲートは自然の産物ですから、このようにちょうど良い場所に縞模様が来ている宝石は自然の生んだ奇跡です。
温かみのあるブラウンカラーで、アゲートとしては透明感のある石です。
周囲はローズカットダイヤモンド
ハートのアゲートをローズカットダイヤモンドが囲っています。
ダイヤモンドは合計20石と非常にたくさんのダイヤモンドがセットされています。
アゲートだけでなくリングのフェイス自体がハートの形をしています。
ダイヤモンドをレールに沿ってセットするのが大変だったはずです。
ダイヤモンドの大きさがかなりバラバラなのは、そのためでしょう。
古い時代のちょっとゴツゴツとしたローズカットダイヤモンドが味わいです。
1900年頃のフランス製。
全体は18カラットイエローゴールドでダイヤモンドの周りのみプラチナが用いられています。
指輪サイズは8.5号(有料でサイズ直し可)。
動画は下記をクリックしてご覧ください。
アゲートとダイヤモンドのハートシェイプリング
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アゲートもカルセドニーも同じ、玉髄類(ぎょくずいるい)のグループに属す宝石です。
アゲート(メノウ)について
アゲートは「玉髄類」のグループで縞模様のあるものを指します。
古代から愛用されてきた宝石でアンティークジュエリーの中では特にストーンカメオの素材として有名です。
日本でも古くから宝飾品に使われてきましたが、ドイツ、ブラジル、チェコのボヘミア地方などのもアゲートの産地として知られています。
日本語では瑪瑙(メノウ)とも呼ばれます。
日本語の瑪瑙という名前は、石の概観が馬の脳に似ていることからつけられたそうです。
一方英語のAgate(フランス語でもAgate)は、イタリアのシチリア島の同名の川でこの石がとられていたことに由来するそうです。
水晶と同様、「石英」と呼ばれる鉱物の一種です。
微小な水晶の結晶体であるアゲートは、水晶と違って半透明です。
アゲートのピクチャードストーン
アンティークジュエリーでは、天然のアゲートの結晶を活かしたジュエリーを見ることがあります。
結晶が風景のようにも見えることから別名「ピクチャードストーン(ピクチャーストーン)」とも言われます。
風景や植物のように見える結晶を活かしたジュエリーです。
下記は当店で過去に販売しましたモスアゲートの18世紀のピクチャードストーンの指輪。
下記もやはりアゲートの結晶を活かしたペンダントです。
カルセドニー
鉱物的にはアゲートと同じですが、
縞模様のあるもの:アゲート
縞模様のない均一の色のもの:カルセドニー
としています。
下記は当店扱いのグリーンカルセドニーが用いられたロケットペンダントです。
色のバラエティも豊富でブルー、ホワイト、グリーン、ブラックなどが存在します。
カーネリアンとは
カーネリアンという呼称を聞かれたことのある方も多いでしょう。
カーネリアン(carnelian)はカルセドニーの一種です。
カーネリアンの中で赤色や橙色をしており、網目模様がないものを指します。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。