自然が生んだ宝石、ピクチャーストーン
モスアゲート(苔メノウ)のペンダント。
アゲートの結晶が風景のようにも見えることから別名「ピクチャー・ストーン(ピクチャードストーン)」とも言われます。
オッドストーン(odd stone 希石)とも呼ぶことがあります。
ピクチャーストーンはアンティークジュエリーでも数が少なく、当店で仕入れますのもこれでようやく2点目になります。
結晶の形が比較的シンプルですが、それだけにどこか日本を感じさせるようなミニマリズムな美意識を感じさせる作品です。
背景の色によってイメージの変わる絵画のような宝石
半透明なモスアゲートの中でも、特に透明感がある石が使われています。
黒と白でイメージが変わり、幻想的な美しさが浮かび上がります。
まさにモスアゲートがピクチャーストーン(絵画のような石)と言われる所以です。
全周を囲んだゴールドの枠は、まるで絵画の額縁のような役割を果たしています。
小さいけれど滅多に見ない珍しい作品です。
モスアゲートのピクチャーストーンのアンティークジュエリーは、日本だけでなくコレクターの多いアイテムですのでお好きな方は見つけたときに見逃さないで手に入れられることをお薦めいたします。
出会うことは少ないです。
19世紀後期のフランス製。
地金は18金ゴールドになります。
注:付属のチェーンはついておりません。
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
アゲートもカルセドニーも同じ、玉髄類(ぎょくずいるい)のグループに属す宝石です。
アゲート(メノウ)について
アゲートは「玉髄類」のグループで縞模様のあるものを指します。
古代から愛用されてきた宝石でアンティークジュエリーの中では特にストーンカメオの素材として有名です。
日本でも古くから宝飾品に使われてきましたが、ドイツ、ブラジル、チェコのボヘミア地方などのもアゲートの産地として知られています。
日本語では瑪瑙(メノウ)とも呼ばれます。
日本語の瑪瑙という名前は、石の概観が馬の脳に似ていることからつけられたそうです。
一方英語のAgate(フランス語でもAgate)は、イタリアのシチリア島の同名の川でこの石がとられていたことに由来するそうです。
水晶と同様、「石英」と呼ばれる鉱物の一種です。
微小な水晶の結晶体であるアゲートは、水晶と違って半透明です。
アゲートのピクチャードストーン
アンティークジュエリーでは、天然のアゲートの結晶を活かしたジュエリーを見ることがあります。
結晶が風景のようにも見えることから別名「ピクチャードストーン(ピクチャーストーン)」とも言われます。
風景や植物のように見える結晶を活かしたジュエリーです。
下記は当店で過去に販売しましたモスアゲートの18世紀のピクチャードストーンの指輪。
下記もやはりアゲートの結晶を活かしたペンダントです。
カルセドニー
鉱物的にはアゲートと同じですが、
縞模様のあるもの:アゲート
縞模様のない均一の色のもの:カルセドニー
としています。
下記は当店扱いのグリーンカルセドニーが用いられたロケットペンダントです。
色のバラエティも豊富でブルー、ホワイト、グリーン、ブラックなどが存在します。
カーネリアンとは
カーネリアンという呼称を聞かれたことのある方も多いでしょう。
カーネリアン(carnelian)はカルセドニーの一種です。
カーネリアンの中で赤色や橙色をしており、網目模様がないものを指します。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。