大きめサイズでゴージャスなクラスターリング
花をモチーフにしたクラスターリングは、アンティーク指輪で比較的よく見る普遍的なデザインの指輪です。
それでいて一つずつ雰囲気が異なるところがクラスターリングの魅力で、このクラスター指輪は他にない「ダイナミックな艶やかさ」が魅力です。
まず指輪そのものがかなり大きめです。
ベゼルのお花部分は直径1.4センチでほぼ指を覆う大きさ。
そして指輪フェイス部分の厚みが1センチ弱もあります。
台座部分に流れるようなラインの透かしが隙間なく入り、特に横から見たときに透かしに目が釘付けになります。
大輪の花のようなダイナミックなクラスターリング
ダイヤモンドはメイン石も、8石の周りを囲う石もいずれもオールドヨーロピアンカットにされています。
メインダイヤモンドは直径4ミリほどと大きさがあり、そこから8つの爪が放射線状に伸びていくことで、ダイヤモンドん煌きが更に拡散します。
8つという数字がこの指輪のポイントで、8石の脇石、8本の爪。
脇石ダイヤモンドの石と石の間には、2本の直線的な棒状のモチーフが規則的に入ってます。
すべての地金がホワイトゴールドですが、磨き方やテクスチャーの差異でこの棒状の部分は少し温かみのある色に見えます。
中心から周囲へ8つのラインが拡散するそのデザインは、19世紀の貴族的で控えめなクラスターリングとはまた異なるダイナミックな面白さです。
1930年頃のフランス製。
18金ホワイトゴールド。
指輪サイズは10号(有料でサイズ直し可)。
動画も撮影しています。
ダイヤモンド アンティーククラスターリング(大きめ 1930年代)
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クラスターリングとは、中央の石を中心に周りを一回り小さい石で囲むお花のようなデザインの指輪のことです。
石と石の間が同じ間隔で詰まっています。
19世紀後期に、イギリスやフランスで特にクラスターリングが流行しますが、それ以前からあった伝統的なデザインです。
現代でも使われ続けているデザインで、クラスターエンゲージリングといってプロポーズの時に贈られることも多い指輪デザインです。
「ヴィクトリア王朝時代末期のクラスターリング ダイヤモンド」
「クラスターリング」といっても、場所も時代も変われば雰囲気は大きく異なります。
下記はフランスで20世紀初頭に製作された、大きなブルーサファイヤをダイヤモンドで囲ったクラスターリング。
先ほどのヴィクトリアンのクラスターリングに比べて大ぶりで、よりモダンな雰囲気が出ています。
下記はオランダ製のクラスターリング。
下記は何と2重のクラスターリング。
中心の石を2周、小さい石で囲っています。
クラスターの「Cluster」とはお花や果実などの「房」「かたまり」のことです。
アンティークのクラスターリングでは、ダイヤモンドのものが多いですが、「ルビーxダイヤモンド」「サファイアxダイヤモンド」等、ダイヤモンドと色石の組み合わせの指輪も多いです。
下記はブルーサファイヤをダイヤモンドが囲っています。
下記は色石x色石のパターンで、すべてがガーネットでできています。
下記は真珠xダイヤモンドのパターンです。
また「クラスターピアス、イヤリング」と言って、同じデザインのアンティークジュエリーでピアスになったものも存在し、やはりとても人気があります。
「アンティーククラスターピアス(ダイヤモンド、お花)」
ブローチでも存在します。
アンティーククラスターピアス(ダイヤモンド、お花)。
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