鮮やかな緑石はトルマリン
明るく艶やかな緑石はトルマリンです。
アンティークジュエリーでグリーントルマリンやピンクトルマリンは、数こそ多くはないですが時々登場する宝石です。
トルマリンより濃く、エメラルドより明るい緑色。
グリーントルマリンの鮮やかな緑色は、爽快な色です。
全体が包み込まれるようにセットされています。
モデルニストのデザイン
シェルシュミディが通常扱っているジュエリーより後年の1970年頃の作品です。
「モデルニスト」のデザインです。
1920年頃にフランスで発祥したアールデコは後年、内陸ヨーロッパやアメリカにも強い影響を与えながら、より大胆で現代的に発展していきます。
一部のデザインは「モデルニスト(モダニズム=現代主義)」とも形容される装飾様式に発展していきます。
モデルニストの特徴としては、ラインがより直線的であること。
対称色のみならず原色を取り入れていることです。
このリングは1970年頃に作られたものですが、1970年代には宝飾業界やファッション業界で1920-1930年代を回顧した動きが見られ、このリングもその例です。
1920年代より肉厚で大胆でオリジナリティのあるデザインです。
1970年頃のフランス製。
18カラットゴールド。
指輪サイズは13.5号(有料でサイズ直し可)。
動画は下記をクリックしてご覧ください。
グリーントルマリン モデルニストリング(1970年代)
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10月の誕生石でもあるトルマリン。
極めてたくさんのカラーバラエティを持っている宝石で、無色、紫、青、緑、黄色、褐色、赤、ピンク、黒のトルマリンが存在します。
トルマリンの色相や色の深さは、ルビーやピンクサファイアの範囲に近いものがあります。
古代エジプトの伝説によると、これほど多様なカラーバラエティを持つのは、トルマリンが地球の中心から太陽まで虹に沿って旅したからと言われています。
古代から、神秘的な力がある宝石とされ、珍重されてきました。
トルマリンは特に愛と友情に強い力を持つパワーストーンとしても知られています。
ピンクトルマリン
アンティークジュエリーでよく見られるトルマリンは特にピンクトルマリンとグリーントルマリンです。
下記は当店扱いのかなり大きさのあるピンクトルマリンのネックレス。
下記も当店で販売済みのピンクトルマリンのリングです。
トルマリンの中で最も人気が高い色の一つが、業界で「ルベライト」として知られている赤色の石です。
ピジョンブラッドと呼ばれる色味のものや、クランベリー色のものが高級とされ、その昔はルビーと間違われることもあったそうです。
グリーントルマリン
グリーントルマリンの多くは、強い多色性を示します。
鮮やかな緑色変種を「クロムトルマリン」、昔から知られる落ち着いた緑色で鉄の成分に起因するものを「グリーントルマリン」と呼んでいます。
最高級のグリーントルマリンは、透明で鮮明で魅力的な青味がかったグリーンの色相を持っています。
下記はクリスティーズで2016年に出展されたグリーントルマリンとダイヤモンドのフラワーブロー(1946年にカルティエ社が製作)。
素晴らしい明度のグリーントルマリンです。
(c)CHRISTIE'S 2018
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