トルマリンの入ったロングチェーン
長さが141センチのアンティークロングチェーン(ソートワール)。
何とトルマリンと天然パールが入っています。
これまで真珠、ダイヤモンド、サファイヤ、オパール、ガーネットが入ったアンティークチェーンは扱ってきましたが、トルマリンはとは私も初めて見ます。
良質なエメラルドのようにも見える、格別良い色のトルマリンが用いられています。
スクエアの大きさも横6ミリ、縦7ミリの素晴らしいトルマリンが合計8石、左右対称に配されています。
厚みもありキューレットが裏面に向かって伸びています。
トルマリンのセッティングも素晴らしく、外周がぐるりとゴールドの台座に包まれています。
縁にはミルが細やかに打たれ、いつまでも眺めていたくなる美しさ。
明るい艶やかなグリーントルマリン、得難いジュエリーです。
堅牢なハンドメイドチェーン
何よりグリーントルマリンに目を奪われるチェーンですが、チェーンとしても長さが141センチあり、超ロングです。
もちろんすべて手編みで、方角を変えて楕円のパーツを編み込んでいます。
アンティークチェーンでもベーシックな編み方で、堅牢で使いやすいチェーンです。
トルマリンの他、天然パールも編み込まれています。
天然パールはチェーンの金線を突き刺すことでセットされていて、こうしたセッティングの仕方にもアンティークチェーンの特徴を見ることができます。
小さめのグレイを帯びた艶の美しい天然パールです。
パールはそれぞれの石がいびつであったり、かなり個性的な形をしているところも面白いです。
15カラットゴールド。
19世紀後期のイギリス製。
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10月の誕生石でもあるトルマリン。
極めてたくさんのカラーバラエティを持っている宝石で、無色、紫、青、緑、黄色、褐色、赤、ピンク、黒のトルマリンが存在します。
トルマリンの色相や色の深さは、ルビーやピンクサファイアの範囲に近いものがあります。
古代エジプトの伝説によると、これほど多様なカラーバラエティを持つのは、トルマリンが地球の中心から太陽まで虹に沿って旅したからと言われています。
古代から、神秘的な力がある宝石とされ、珍重されてきました。
トルマリンは特に愛と友情に強い力を持つパワーストーンとしても知られています。
ピンクトルマリン
アンティークジュエリーでよく見られるトルマリンは特にピンクトルマリンとグリーントルマリンです。
下記は当店扱いのかなり大きさのあるピンクトルマリンのネックレス。
下記も当店で販売済みのピンクトルマリンのリングです。
トルマリンの中で最も人気が高い色の一つが、業界で「ルベライト」として知られている赤色の石です。
ピジョンブラッドと呼ばれる色味のものや、クランベリー色のものが高級とされ、その昔はルビーと間違われることもあったそうです。
グリーントルマリン
グリーントルマリンの多くは、強い多色性を示します。
鮮やかな緑色変種を「クロムトルマリン」、昔から知られる落ち着いた緑色で鉄の成分に起因するものを「グリーントルマリン」と呼んでいます。
最高級のグリーントルマリンは、透明で鮮明で魅力的な青味がかったグリーンの色相を持っています。
下記はクリスティーズで2016年に出展されたグリーントルマリンとダイヤモンドのフラワーブロー(1946年にカルティエ社が製作)。
素晴らしい明度のグリーントルマリンです。
(c)CHRISTIE'S 2018
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