向き合う2つの三つ葉
同様のデザインを見たことのない、ユニークなデザインのダイヤモンドリング。
指輪のベゼル(フェイス部分)が三つ葉の形をしています。
しかも2つの三つ葉が隣り合って、上下につながっています。
三つ葉の茎部分がそのまま伸びて、上下のフレームへと合流しています。
三つ葉は片方は上向き、もう片方が下向き。
真ん中のところで2つの三つ葉が重なって、つながっています。
有機的な流れるようなラインが、典型的なアールヌーボーの作品です。
指輪はどうしても面積が限られるので、アールヌーボーのジュエリーの中でリングは少ないです。
それだけに私たちアンティークディーラーも、アールヌーボーの特にリングを見つけると一層価値を感じます。
三つ葉の中にはダイヤモンド
きらりと控え目に煌めくのはダイヤモンド。
三つ葉の中に、ローズカットダイヤモンドが埋め込まれるようにセットされています。
三つ葉のそれぞれの葉に各2石ずつ。
真ん中にそれぞれ1石のダイヤモンド。
三つ葉から伸びる茎は正面から見ると線のように細く、アールヌーボーの「移ろう美」を巧みに表現しています。
一方で横には幅があり、ジュエリーとしての強度はしっかり計算されています。
ゴールドは硬い素材ですからこのような「自然のうねり」を自然に魅せるのは、至難の業です。
1900年頃のフランス製。
18カラットゴールド。
指輪サイズは10号(有料でサイズ直し可)。
動画も撮影しています。
三つ葉クローバー ダイヤモンドリング(アールヌーボー)
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幸せのシンボルとして古今東西愛され、探され続けている四つ葉のクローバー。
アンティークジュエリーでも時々、三つ葉や四つ葉がモチーフにされた指輪やネックレス、ペンダントが作られました。
「四つ葉のクローバーが幸せをもたらす」という言い伝えは、古今東西変わりません。
フランスでも昔から四つ葉のクローバーはそれぞれ「希望・誠実・愛情・幸運」を象徴し、見つけた人には幸運が訪れるという話が信じられています。
ナポレオンが戦場で馬に乗っていたところ、偶然にも四つ葉のクローバーを見つけ、体をかがめた瞬間に銃弾が身をかすめ、命を救われた」という伝説までもあります。
三つ葉は四つ葉と同じく「幸運の象徴」でしたから、イギリスやフランスでは特に19世紀-1900年頃に三つ葉をモチーフにしたジュエリーが度々作られました。
ジュエリーの場合、四葉ですとちょっとバランスがとりにくい場合が多く、アンティークジュエリーではミツバは四葉以上にジュエリーのモチーフになってきました。
クローバーの模様は、古来より守護の力を持つものとして知られていました。
キリスト教以前のアイルランドなどでは、古代ケルトのお守りとしてミツバを珍重してきました。
その後、アイルランドへキリスト教の福音を伝えるためにやってきた守護聖人パトリックが、異教信仰との融和を図るため、小さな三つ葉を用いて三位一体の教え(信仰、希望、愛)を説いたと言われていることから、
三つ葉のクローバーは「信仰、希望、愛」を意味します。
下記は当店で販売済みの、アールヌーボーの三つ葉のブローチ。
下記は指輪。
ぺリドットの三つ葉のリングです。
上記のように全体が三つ葉の形をしたもの以外に、部分的に三つ葉が装飾に用いられているアンティークジュエリーもあります。
下記は全体は星の形をしていますが、四隅にアクセントで三つ葉が入っています。
下記のリングでも、両サイドのサブモチーフが三つ葉の形になっています。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。