可愛らしい三つ葉のペリドット
1880-1900年頃のフランス製。
黄緑色が爽やかなペリドットを3つ、三つ葉の形にした愛らしいぺりドット指輪です。
ペリドットはそれぞれ直径3ミリ程度としっかりとした大きさがあり、明るいオリーブグリーンです。
色だけでなく状態もとても良いです。
ペリドットの右隣のホワイトゴールドのつなぎの部分には小さなダイヤモンドがセットされています。
さりげなくて可愛らしいセッティングです。
ゴールドをねじって編んだフレーム
全体は18Kイエローゴールドです。
フレーム部分を捻って編んだとても変わったフレームです。
捻られているせいか、装着したときに滑らずにぴったりフィットして、見た目にもおしゃれなアクセントになっています。
とても凝ったフレームで、アンティークジュエリーにおいてさえあまり見かけることがありません。
ペリドットの爽快な色合いと、捻られたフレームとのバランスが良く、とても着けやすい指輪です。
指輪サイズは11.5号(フレームのデザイン的に大きくすることはできませんが、小さくすることは有料で可能です)。
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オリーブグリーンの艶やかなペリドット。
ジュエリーの歴史の中でも、最も古い歴史を持つ石の一つです。
ペリドットとは宝石名で、鉱物名はオリビン(Olivine)。
オリビンは、「オリーブ色」から来ています。
古代エジプト人はペリドットが恐怖を取り除き、平和や喜びを授ける石と信じていたそうです。
またローマ人はその石が夜暗くなっても、まだ見ることができ、色が暗くならなかったので、「イブニングエメラルド」と呼びました。
以降、西洋のアンティークジュエリーにおいて珍重されてきたペリドットは、その後中世の十字軍の時代には「守り石」にもされてきました。
ぺリドットがもっとも隆盛したのは、19世紀後期(イギリスで言うところのヴィクトリアン時代後期)からアーツアンドクラフツ、アールヌーボー、20世紀初頭(イギリスで言うところのエドワーディアン)です。
特にぺリドットを愛したのがイギリスのエドワード7世(アルバートエドワード)。
フランスではルネラリックなども好んでこの時代に重用した宝石です。
ペリドットは鉄の成分がその石の構造上不可欠で、その鉄が明るく黄色がかった緑色を造りだします。
滑らかな黄緑色が魅力的なペリドットは、「イブニングエメラルド」の異名を持っています。
それはなぜかというとペリドットが持つ、複屈折という特徴のため、ほの暗い照明の下で、驚くほど高い輝きを発するからです。
複屈折とは簡単に言ってしまえば、宝石に入った光が一筋の光として出て行くのではなく、二重の光となって出て行く性質のことです。
そのためペリドットを見ると、反対側の稜線が明らかに2重になって見えます。
同じような複屈折の特徴を持つ宝石にルビー、サファイア、エメラルドがありますが、屈折率が高いペリドットのほうが顕著にこの複屈折の特徴が出るのです。
ぺリドットは8月の誕生石の一つであり、石言葉は「夫婦の幸福」です。
結婚16周年目に贈る宝石でもあります。
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