18世紀ローズカットダイヤモンド指輪(フランス、銀製)

ものすごく大きな18世紀のダイヤモンド指輪 18世紀中期ごろまで(-1780年頃まで)のフランス製。
19世紀ジュエリーより圧倒的に製造数が少なく、より限られた特権階級のために作られた18世紀ジュエリー。
そのため18世紀ジュエリーのダイヤモンドは比較的大ぶりのものが多いですが、この指輪はその中でもずば抜けて大きいです。
ダイヤモンドは各7ミリx6ミリ(上下と真ん中の大きなダイヤモンド)という大粒で、指輪そのものも縦幅が3センチ弱あります。
これはやはり権力の象徴であったからでしょう。
これほど素で美しいダイヤモンドは見たことがないはず もちろん優れているのはダイヤモンドの大きさだけではなく、透明度の高さこそが圧巻です。
この時代ですので、地金は銀でダイヤモンドの裏には金箔をはっています。
そのため金属色の移りこみがありダイヤモンドが無色には映らないのですが、ものすごく強い煌きを放っています。
この迫力はちょっと写真では伝えきれず、伝えきれる言葉もありません。
この時代ですからダイヤモンドは当然ローズカット。
初期の頃のローズカットなので、カット面にあまり勾配のない、比較的平らなカッティングです。
にもかかわらずカット面はシャープで、光を浴びて石の奥底から深遠な輝きが出ています。
これはダイヤモンドそのものが、ものすごく良質だからです。
19世紀のダイヤモンドも現在のものよりはずっと優れていますが、このダイヤモンドの力と比べると非力に感じざるをえません。
下の金箔が年月とともに渋みを帯びていて、それがどこまでも澄み切った力強い水の下に映りこむ大地のように見えます。
とても迫力のある作品。
ダイヤモンドの大きさや質の良さはもちろんのこと、指輪全体の造形的な美しさが、この指輪の美しさと迫力をより確実なものとしています。
指輪サイズは13.5号(サイズ直しはご相談ください)。

  • 幅:9mm 
    高さ:29mm 
    重量:4.2g
  • 販売価格:売り切れました。

18世紀ローズカットダイヤモンド指輪(フランス、銀製)

  • 幅が1センチ弱、長さが3センチ弱と大ぶりで縦長。昔は手袋の上にします
  • 縦長なのにとても指になじみやすいグッドデザイン。造形美に秀でています
  • 実物は写真以上にダイヤモンドの力がみなぎっています。ダイヤは総計5つ
  • このごつごつとした造形が18世紀らしいあじわい。厚みも5ミリほどと立体的
  • 地金は銀で、裏面とフレームはヴェルメイユ(銀の上に金塗り)です
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アンティークエピソード

18世紀のアンティークジュエリーについて

アンティークジュエリーの中でも現在市場に流通するアンティークジュエリーの多くは、19世紀後期以降のものです。
18世紀のアンティークジュエリーというのは、イギリスのアンティークジュエリーでもフランスのアンティークジュエリーであってもきわめて流通量が少ないもの。
どれくらい少ないかというと、現地のアンティークショップに行っても、ほとんどのお店にも一点もないのが普通です。
実際、当ショップでも18世紀のジュエリーは数えられるぐらいしか扱っていません。
出てくることは稀で、高いお金を払おうが払うまいが、滅多に見つけられないのが18世紀アンティークジュエリーなのです。

下記は当店で販売済みの1750年製作のパズルリング。

1750年パズルリング

フランスの18世紀ジュエリーはその大半がフランス革命(1789-1799)に入る前に作られていますから、まさに250年以上前に作られた歴史的遺産です。
ブルボン王家の最盛期から、フランス革命によって王政が滅びた激動のフランス18世紀。
歴史的に見てもとても面白い時代ですし、ご存知のとおり文化的に素晴らしく洗練されて成熟した文化が生まれて、そしてその多くがフランス革命によってフランス国外へ流出してしまいます。

「光の時代」
装飾芸術のフランス語の文献ではよく18世紀は「Siecle des lumieres(光の時代)」と表現されます。
18世紀はライトとライトネス。
蝋燭(ろうそく)が普及して蝋燭の明かりの下で過ごす時間が増えたことが、ジュエリーに大きな変化をもたらします。
この時代にイギリスやフランスでカントリーハウスも増えたこともあいまり(映画「マリーアントワネット」でも描かれていますね)、昼用のジュエリーと夜用のジュエリーがはっきり分かれるようになります。
このようにして17世紀までのヨーロッパで主流であったエナメルを多用したジュエリーから、ダイヤモンドを中心にする宝石のジュエリーへと大きな変革が訪れます。

ロココ様式ではダイヤモンドのみならず彩り豊かなジュエリー、そして大きめの宝石をセットすることが好まれました。
18世紀にエメラルドやサファイヤ、ルビーなど色のついた宝石がそれ以前の時代に比べて多くジュエリーのセットされるようになります。

下記は当店で販売済みの18世紀のエメラルドリング。
指輪はこの時代、裏がクローズドになっているのが一般的です。

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宝石以外では、良質な無色の鉛ガラスや色つきのガラスペーストが当時の貴族たちに好まれ、ガラスとは思えないほど美しくセットされたジュエリーが見られます。
こうしたジュエリーはガラスとは言え、非常に高額に取引されていますし気高く美しいジュエリーです。

18世紀ペーストガラスネックレス(銀とスティール)

こうした本物の18世紀のジュエリーは、数十年前ならともかく現在パリのアンティークショップを回っても見かけることがほとんどありません。
当店でもこれまで仕入れることのできた18世紀のジュエリーは多くは、懇意にしているディーラーの個人コレクションを売ってもらったものです。
今後、この時代のこうしたジュエリーはますます希少にご紹介しずらくなっていきそうです。

18世紀ジュエリーに関して更に詳しい情報は、18世紀アンティークジュエリーの特徴と魅力をご参照ください。

アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。

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