青色の美しい拡散の仕方に魅了されること間違いナシ
20世紀初頭年頃のフランス製。
何よりブルーサファイヤが見事の一言。
ブルーサファイヤの中でも珍しい鮮やかな真青色です。
アンティークのサファイヤは人工的な色の調整を行わないだけに、このようにサファイヤのお見本のような「青色」は滅多にお目にかかれません。
そして色合いとしては似ているはずなのに、現代の人工的に色合いの「青」との決定的な違いが、例え宝石をそれ程見慣れてらっしゃらない方でもすぐに感じることができるでしょう。
裏から見るとよく分かりますが、このブルーサファイヤは青が自然に滲むように広がっています。
石全体が等しい濃さの「青色」をしているのではなく(人工的に調整するとそうなります)、青がまるで水滴が拡散していくように、濃淡がついているのです。。
現代では、本物の天然のブルーサファイヤをご覧になられた方は少ないかもしれませんが、本当のブルーサファイヤの色の美しさはこういうものです。
アンティークサファイヤの見本のような、とても良い自然な色の広がり方をしています。
石の裏まで完璧なセッティング
そして完璧なセッティング。
イエローゴールドとプラチナを巧みに駆使した精巧な作りです。
ブルーサファイアの台座には珍しくイエローゴールドのみになっています。
そしてその周囲を取り囲む、まばゆいばかりに煌く20粒のダイヤモンド。
ダイヤモンドはあまりにキラキラ輝くため、一瞬オールドヨーロピアンカットなのかと思ったのですが、何とすべてローズカット。
ローズカットでこれだけ煌くダイヤモンドなのですから、素晴らしいクオリティー。
ダイヤモンドの台座とシャンク(ここで左右さらに1粒ずつのダイヤモンドがセットされています)に一部プラチナが使われており、イエローゴールドのフレームへと流れるようにつながっていきます。
最後に裏面。
1ミリの狂いもない緻密な作りの石座に圧巻です。
これだけ完成度の高いブルーサファイアリング、アンティークジュエリーにおいてさえ、稀有な存在です。
まさにため息の出る美しさ。
指輪サイズは18号(有料でサイズ直し可)。
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マーキーズリングとは、先のとがった楕円形のデザインの指輪のことです。
マーキーズ(marquise)とはフランス語で「侯爵婦夫人」と言う意味になります。
マーキーズリングの語源は、「マーキーズ・ド・ポンパドール(ポンパドール侯爵夫人)」が好んだ形であったとことに由来します。
18世紀から存在した指輪スタイルで、かのマリーアントワネットがこよなく愛した指輪デザインでもあります。
縦長のデザインは、着けてみるとしっとりとなじみが良く指を長く美しく見せてくれます。
小さなダイヤモンドだけでひし形の表面を埋め尽くすような形のマーキーズリングや、色石とダイヤモンドを組み合わせたマーキーズが存在します。
下記はエメラルドを贅沢に用いたマーキーズリング。
下記はブルーサファイヤのマーキーズリング。
下記はそれほど縦長ではないトルコ石のマーキーズリング。
縦長で指輪を細く美しく魅せてくれるという一面もあります。
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