縁起の良い馬蹄(ホースシュー)がモチーフ
ちょっと珍しいアンティークリングです。
モチーフが「馬蹄」で、それが指輪のフェイス部分に描かれています。
馬蹄(ホースシュー)は西欧では古くから縁起の良いもの、幸運をもたらすものとして信じられてきました。
アンティークジュエリーでホースシューをモチーフにしたものは少なくはありませんが、このように指輪のフェイスに描かれたものは珍しいです。
ルビーとダイヤモンドを交互にして馬蹄(ホースシュー)が描かれています。
ルビーはピンクを帯びた明度の明るい石で、真ん中のルビーが少し濃い赤色に見えるかもしれませんが、光が当たるとやはり同じ系統のピンクを帯びた赤色であることが分かります。
当時の典型的なビルマ産ルビーの色です。
指輪のフラットなベゼル(フェイス部分)の上に、ゴールド枠で馬蹄の形が作られていて、その中に宝石がきっちり馬こまれています。
色彩も華やかで艶やかでいかにも幸運を呼んでくれそうなリングです。
重量のあるシュバリエリング
触れるとズシリと重いことが分かります。
重量が10グラムを超えています。
ゴールドをここまで潤沢に用いたアンティークリングは、特にフランスのリングでは多くありません。
指輪そのものはシュヴァリエ(シュバリエ)と呼ばれるスタイルのリングです。
シュバリエ(Chevalier)リングは、そのまま訳せば「騎士の指輪」という意味になります。
シュバリエリングはその名前が示す通り、元々は男性が着けるためのリングです。
ベゼルには家紋やイニシャルが彫られることが多かったリングですが、このリングのように女性用に作られたもう少しファッション性の高いシュバリエリングも作られるようになります。
19世紀後期のフランス製。
18カラットゴールド。
指輪サイズは7号(有料でサイズ直し可)。
動画も撮影しています。
馬蹄(ホースシュー)シュヴァリエリング(ルビー)
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幸福のシンボル、馬蹄
西洋では魔除けとして幸運をもたらすとも信じられている馬蹄。
馬蹄(ホースシュー)とは、馬の蹄(ひづめ)に装着される「蹄鉄」です。
元々西洋で幸福のシンボルになった由来は、馬の足を保護する事から「護る」という意味を持ったとか、上を向けた形が角を連想させる事から「力」のシンボルが転じたとか、キリスト教伝播に伴い吸収された土着信仰のシンボルを模したものだとか、諸説あります。
西洋では玄関のドアの上に打ち付けてあることがあります。
これは悪いものを家に入れず、幸福をもたらすというという言い伝えたえあるからです。
馬蹄(ばてい)はしばしばジュエリーのモチーフにもなり、「どんどん上へ向かっていく」「幸福を呼び込む」といったラッキーモチーフになっています。
下記は当店扱いの馬蹄のリング。
下記は当店扱いの馬蹄のリング。
リング以外にもネックレス等で、馬蹄は好まれてモチーフにされました。
馬蹄(ホースシュー)の向き
馬蹄の向きについて、方向はU字になっていることも、逆向きのこともあり、どちらが正しいのかと疑問に思われる方も多いようです。
実際は、馬蹄の向きが上向きの物と下向きの物もどちらも存在します。
その向きは地域によって異なるそうです。
意味としては、上向きは上方から幸運を受け入れ、下向きは穴を下にすることにより、不運を落とす、と信じられています。
どちらも不運を除いて、幸運を招く幸運のアイテムとして用いられています。
アメリカの人は上向きを好むそうですが、西欧ではどちらも正しい、共に運を招くものです。
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