アールデコの時代の馬蹄のネックレス
1920年代のフランス製。
アールデコの時代に作られたダイヤモンドネックレスです。
幾何学的で不思議なモチーフ部分の形がインパクトがあります。
馬蹄をアールデコ的にモダンに表現していて、垢抜けています。
シンプルなデザインながら、左右上下どこから見ても飽きがきません。
アールデコらしい、不思議と心に残る珍しいデザインが魅力的です。
高度な宝飾技術がシンプルなデザインを可能にしています
アールデコジュエリーの素晴らしいところは、無駄をそぎ落としたシンプルなデザインが、最高峰の宝飾技術によって支えられているということ。
全体は糸鋸で削っており、味わい深いカーブを出しています。
左右の先端の円形の部分だけ凸にしていて、ポコンとしていて可愛らしいです。
モチーフ部分の外周にはルーペで見ないと見えないぐらい細かなミルグレインが打たれています。
内側には総計17個の美しいダイヤモンドがセット。
良質なダイヤモンドが手に入った20世紀初頭ならではの、透明度の高い力強いダイヤモンド。
ダイヤモンドの形や大きさはそれぞれ微妙に異なり、石に合わせて一つずつ丁寧に石留めされています。
ハンドメイドのチェーンは、この時代らしく縦長の細身の編み目をつなげています。
18Kゴールドのこのチェーン部分だけで現在再現しようとしたら大変なお金がかかってしまうでしょう。
地金はすべて18Kホワイトゴールド、19世紀の銀のジュエリーとはまた異なる洗練された魅力です。
長さは44センチ。
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幸福のシンボル、馬蹄
西洋では魔除けとして幸運をもたらすとも信じられている馬蹄。
馬蹄(ホースシュー)とは、馬の蹄(ひづめ)に装着される「蹄鉄」です。
元々西洋で幸福のシンボルになった由来は、馬の足を保護する事から「護る」という意味を持ったとか、上を向けた形が角を連想させる事から「力」のシンボルが転じたとか、キリスト教伝播に伴い吸収された土着信仰のシンボルを模したものだとか、諸説あります。
西洋では玄関のドアの上に打ち付けてあることがあります。
これは悪いものを家に入れず、幸福をもたらすというという言い伝えたえあるからです。
馬蹄(ばてい)はしばしばジュエリーのモチーフにもなり、「どんどん上へ向かっていく」「幸福を呼び込む」といったラッキーモチーフになっています。
下記は当店扱いの馬蹄のリング。
下記は当店扱いの馬蹄のリング。
リング以外にもネックレス等で、馬蹄は好まれてモチーフにされました。
馬蹄(ホースシュー)の向き
馬蹄の向きについて、方向はU字になっていることも、逆向きのこともあり、どちらが正しいのかと疑問に思われる方も多いようです。
実際は、馬蹄の向きが上向きの物と下向きの物もどちらも存在します。
その向きは地域によって異なるそうです。
意味としては、上向きは上方から幸運を受け入れ、下向きは穴を下にすることにより、不運を落とす、と信じられています。
どちらも不運を除いて、幸運を招く幸運のアイテムとして用いられています。
アメリカの人は上向きを好むそうですが、西欧ではどちらも正しい、共に運を招くものです。
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