大粒のオールドマインカットダイヤモンドのクロスオーバーリング
2石のダイヤモンドが向かい合うクロスオーバーリング。
メインのダイヤモンド2石が縦に向かい合っていて、その両脇に「Cの字」のようにカーブしたモチーフが描かれています。
メイン石は少しスクエアを帯びたオールドヨーロピアンカット(クッションシェイプ)です。
片方のメイン石の方がよりスクエアを帯びています。
厚みもあるオールドマインカットダイヤモンド。
透明感のある、直径ミリ程の大粒のダイヤモンドが見事です。
斜めに対照的なリング
ユニークなデザインのアンティークリングです。
アンシメトリーで、左右の「C」の字のモチーフは両サイドで逆向きになっています。
この部分にはローズカットダイヤモンドが、左右で3石ずつセットされています。
また内側の縁にはミルグレインが打たれています。
メインの2石もまっすぐにではなく、斜め30度ぐらいの角度で連なっています
着けた時もまっすぐにならず、少し斜めに指に落ち着きます。
よく見ると左右で、斜めに対称的になっていることが分かります。
ショルダーも、左右でアンシメトリーなカーブを描きながら優美な線を描いています。
こんなユニークなデザインを見たことがないです。
一方で指にすると不思議と収まりが良いのです。
このようにどこかオリジナリティがありながら、定番で着けれるリングというのは、デザインや作りが良く練られた良質なアンティークリングならではです。
1900年頃のフランス製。
18カラットゴールド。
指輪サイズは11号(有料でサイズ直し可)。
動画も撮影しています。
オールドマインカットダイヤモンドリング(アンシメトリー)
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アンティークジュエリーの王様と言えばやはり「アンティークダイヤモンドリング」です。
一言でアンティークダイヤモンドと言っても年代や国場所等によって実に様々なダイヤモンドリングが作られました。
年月と共に見て行きましょう。
1)まずは17世紀末まで遡るダイヤモンドリング。
この時代のダイヤモンドのカッティングは、テーブルカットが主流です。
2)次に少し年代があがり、18世紀後期のリングです。
18世紀のダイヤモンドはテーブルカットにされることもありましたが、ローズカットのことも多いです。
このリングのダイヤモンドは、ローズカットにされています。
3)こちらも同時代、やはり18世紀後期のリングです。
このリングではダイヤモンドはテーブルカットになっています。
4)少し年代があがって1800年頃のリング。
こちらのリングは南仏のものです。
5)イギリス、ジョージアン王朝時代後期(1820-1830年頃)のリング。
大きめのローズカットダイヤモンドです。
6)第二帝政期(1860年頃)のダイヤモンドリング。
ブルーエナメルも効果的に用いられています。
7)19世紀後期(1880年頃)ローズカットのダイヤモンドリング(フランス)。
8)アールヌーボーの特徴が出たダイヤモンドリング。
9)イギリスで言うところのエドワーディアン(1910年頃)のダイヤモンドリング。
プラチナ細工が美しいです。
10)アールデコのデザインと技術が秀逸な個性的なリング。
11)ヴィンテージと呼ぶべき、1940年代のリング。
国や地方によって特徴的なリングが見つかるのも、ダイヤモンドリングの面白さです。
11)下記は南仏アルルの作品。
12)下記はオランダの典型的なダイヤモンドリング。
ダイヤモンドはもちろんダッチローズカットです。
いかがでしょう?
一言でアンティークダイヤモンドと言いましても、ダイヤモンドのカッティングに始まり地金の違いやデザインのバリエーション等々、ダイヤモンドリングを見ればアンティークジュエリーのバラエティの豊かさを感じていただけたことと思います。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
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シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。