レースのようなプラチナワークとミルグレイン
細工尽くしでとても美しいリングです。
イエローゴールドバックで表面がプラチナのリング。
プラチナは少量でよく延びる特性があるため、このようなレースのようなプラチナワークはプラチナならではの十八番と言えます。
アンティークジュエリーで見られるプラチナは少しグレイを帯びていて、独特の落ち着きと趣も魅力です。
中心からひし形、楕円(オーバル)、そして更にひと回り大きな楕円と台座が展開していきます。
それぞれの外周にぎっしりとミルグレインが打たれています。
また内側の楕円と外側の楕円の間に、星形をミルグレインでステッチのように描いています。
粒金も随所に施されていて、密に隙間のないほど細工で埋め尽くされたリングです。
オフホワイトの天然真珠、埋め尽くされたダイヤモンド
メイン石は真珠。
オフホワイトの清楚な天然パールが、下から突き刺すようにしてセットされています。
艶も素晴らしいです。
またダイヤモンドが12石。
一体どこにダイヤモンドが?と思われるかもしれませんが、台座に奥深くかくれんぼでもしているように控えめに施されているのが粋です。
ダイヤモンドはすべてローズカット。
内側の楕円の上下と、外側の楕円では一周をぐるりと囲うように10石のダイヤモンドが等間隔にセットされています。
1910年頃のフランス製。
メインの地金は18カラットゴールド。
指輪サイズは12号(有料でサイズ直し可)。
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アンティークジュエリーの王様と言えばやはり「アンティークダイヤモンドリング」です。
一言でアンティークダイヤモンドと言っても年代や国場所等によって実に様々なダイヤモンドリングが作られました。
年月と共に見て行きましょう。
1)まずは17世紀末まで遡るダイヤモンドリング。
この時代のダイヤモンドのカッティングは、テーブルカットが主流です。
2)次に少し年代があがり、18世紀後期のリングです。
18世紀のダイヤモンドはテーブルカットにされることもありましたが、ローズカットのことも多いです。
このリングのダイヤモンドは、ローズカットにされています。
3)こちらも同時代、やはり18世紀後期のリングです。
このリングではダイヤモンドはテーブルカットになっています。
4)少し年代があがって1800年頃のリング。
こちらのリングは南仏のものです。
5)イギリス、ジョージアン王朝時代後期(1820-1830年頃)のリング。
大きめのローズカットダイヤモンドです。
6)第二帝政期(1860年頃)のダイヤモンドリング。
ブルーエナメルも効果的に用いられています。
7)19世紀後期(1880年頃)ローズカットのダイヤモンドリング(フランス)。
8)アールヌーボーの特徴が出たダイヤモンドリング。
9)イギリスで言うところのエドワーディアン(1910年頃)のダイヤモンドリング。
プラチナ細工が美しいです。
10)アールデコのデザインと技術が秀逸な個性的なリング。
11)ヴィンテージと呼ぶべき、1940年代のリング。
国や地方によって特徴的なリングが見つかるのも、ダイヤモンドリングの面白さです。
11)下記は南仏アルルの作品。
12)下記はオランダの典型的なダイヤモンドリング。
ダイヤモンドはもちろんダッチローズカットです。
いかがでしょう?
一言でアンティークダイヤモンドと言いましても、ダイヤモンドのカッティングに始まり地金の違いやデザインのバリエーション等々、ダイヤモンドリングを見ればアンティークジュエリーのバラエティの豊かさを感じていただけたことと思います。
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