シトリンと真珠のアンティーク指輪(19世紀フランス)

大粒の自然未加工のシトリン 19世紀中期のフランス製。
1.2センチx1.5センチの大粒の美しいレモン色が、人目を奪う美しさです。
当時まだ現在のように、アメジストを加熱して人工的にシトリンの色を出すことがなかった時代です。
しかしながらいくら19世紀であっても、天然のシトリン(地表に出てきた時にすでに黄色の水晶)は、小粒のものがほとんどだったので、このシトリンがどれだけ貴重だったことか。
真珠とシトリンの19世紀らしい優しい組み合わせ シトリンの周りをすべて、パールで囲っています。
パールも19世紀は自然のものしかなくものすごく貴重でしたから、このシトリンがいかに重要であったか、分かりますね。
地金は14金。
指輪サイズは16号(有料でサイズ直し可)

  • 重量:7.3g
    商品の状態:シトリンの裏に1箇所キズがある(表からほとんど見えない)
  • 販売価格:売り切れました。

シトリンと真珠のアンティーク指輪(19世紀フランス)

  • シトリンをぎっしり小粒の真珠で囲んでいるところが19世紀らしい可愛さです
  • 指輪全体が1.7センチx2.1センチ。大ぶりなのにシトリンの透明感で嫌味にならず
  • 小さい爪で真珠をぎゅとセッティングしているところが、大ぶりなのに可愛い理由
  • レモンがかった黄金色が本当に綺麗、角度によって美しく色合いを変えます
  • 厚みのあるベゼルとシャンク。手にしたときも上質な重さが心地よいです
  • シトリンと真珠のアンティーク指輪(19世紀フランス)
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シトリンと真珠のアンティーク指輪(19世紀フランス)

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アンティークエピソード

アンティークシトリンのジュエリー

色水晶の代表的なものに「アメジスト」「シトリン」「ローズクォーツ」があります。
水晶の中で紫色のものをアメシスト(アメジスト)、黄色のものをシトリン、薄いピンク色に色づいた水晶のことをローズクォーツと呼んでいます。

シトリンは黄色からゴールド色に色づいた水晶のこと。
その色がトパーズの色に似ていることから過去には「Madeira topaz、Bahia topaz、topaz quartz」といった誤った呼称で呼ばれることもありました。

古代ギリシア人は紀元前4世紀から既にシトリンのことを知っていました。
心臓、腎臓、肝臓、筋肉の不調を直し血の流れをよくする力のある石、また直観力を高め、自己破壊を抑え、クリエイティビティを増す宝石としても知られています。
シトリンはその自然の黄色い色から、太陽のエネルギーを持つといわれています。

シトリンとアメジスト
紫水晶(アメジスト)の色の違いは色のエネルギー準位が違うからです。

下記は同じ水晶の仲間であるアメジストとシトリンのネックレス。
実は「アメジストxシトリン」の組み合わせのジュエリーは、アンティークジュエリーで時々見かけます。
鮮やかな色の対比が素晴らしいです。

シトリンとアメジストのネックレス

シトリンの色を決めるもの
シトリンの黄色の加減を決めているのは、結晶中に含まれる「鉄分」が原因になっています。
結晶中に鉄分が含まれていると、高い熱を受けた時に黄色に発色します。
鉄分が多いとより茶色に近い色になります。

現代のシトリン大半は、アメジストを人工的に加熱することによりシトリンの色に変えたものです。
450-480度の熱で熱すると、アメジストがゴールドからイエローの色に変わるからです。
本来地表に出てきた時にすでに黄色のものこそが、天然のシトリンというべきです。
こうして作られたシトリンは黄色が不自然で、宝石としての美しさはほとんどなく、アンティークジュエリーで見られる天然のシトリンとは別物の宝石のように、価値が異なります。

アンティークジュエリーにおいて、シトリンは高価な宝石です。
かつてはアメジストの色を変化させてシトリンを作るという技術は存在しませんでした。
アンティークのシトリンは天然無加工だけあってさまざまな色合いがあります。
レモンイエロー、トパーズに似た飴色や茶色、黄緑に近いイエローまであります。

下記はレモンイエロー色に近いシトリンです。

アンティークシトリンリング(ダイヤモンド、洋ナシカット)

下記はオレンジ色の色調が強いシトリンです。

シトリン アンティーククラスターリング(ダイヤモンド フランス製 19世紀)

下記は「フォイルバック」で、色調に変化を与えている例です。
光の反射で炎のように挿すオレンジ色は、石の下に入れられた金箔(フォイルバック)のためです。
朝夕など異なる日の光の下でさまざまな表情を見せては変化をします。

アンティークシトリンリング(フォイルバック、18金ゴールド)

シトリンの産地
「天然シトリン(アメジストを熱処理したシトリンではなく天然のシトリン)」の主要な産地はブラジル、マダガスカル、ミャンマーです。
近年ではベトナムからも良質のシトリンが発見されたそうですが、こうした東南アジアでの採掘は後年になってからですので、当時は出てきていません。

シトリンはフランスアンティークジュエリーでは19世紀初頭の王政復古の時代(イギリスではジョージアン後期)に大変希少価値のある宝石としてジュエリーに重用されます。
下記は同時代のフランスで作られたシトリンのネックレス。
この時代ならではの金細工とシトリンの色合いが非常によくあっています。

シトリンのネックレス(王政復古時代、カンティーユ金細工)

そしてその後は19世紀末に、今度はルネラリックをはじめとするアールヌーボーの作家性によって、その独特の存在感を魅せつけます。
半貴石の中間色がジュエリーに大胆に取り入れられたこの時代。
その芸術的なジュエリーにおいて、それ以前のイメージとは異なる大胆で新鮮な魅力を発揮します。
シトリンはその中でもとりわけ、アールヌーボーのジュエラーに愛された宝石です。

下記は1905年製作のルネラリックのトパーズとシトリンのペンダント。
上部のオーバルの黄色石がトパーズ、下部のブリオレットカットの黄色石がシトリンです。

ルネラリックシトリン
(c)2018 Sotheby's

誕生石、記念日のためのシトリン
シトリンはトパーズに並び、11月のもう一つの誕生石である他、日本ではあまり知られていませんが、結婚5周年の木婚式に贈られる宝石でもあります。
木婚式とは「もっこんしき」と読み、ようやく夫婦が1本の木になったことを意味するそうです。
文字通り木製のものなどをプレゼントすることもありますが、宝石の場合はシトリンが木婚式の石になります。

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