2つの四つ葉が描かれています
一目でその美しいデザインから目が離せなくなるリング。
モチーフは四つ葉(よつば)です。
4石のルビーで四葉を描いています。
そしてよく見てみると、四つ葉が二重になっていることに気づきます。
ルビーの四つ葉が内側の四つ葉で、ルビーの外側のダイヤモンドが敷き詰められた部分も含み、ベゼル(指輪のフェイス部分)そのものが四つ葉の形になっています。
何と心憎いコンセプトなのでしょう。
類似したデザインのリングは見たことがないです。
2種類のルビーの色
ルビーは、左右の2石がピンクを帯びたルビーで、上下のルビーがより赤色をしています。
左右上下であわせているので故意で、ちょっと色調の異なるルビーを用いているのだと思います。
両方とも明るい差のある良い色で、ルビーがいずれも雫型(ティアドロップ)になっているところも魅力的です。
裏面から見ますと、ルビーには相当厚みもあります。
四つ葉の中心も含めて、ダイヤモンドも多く用いられています。
ダイヤモンドはいずれもローズカットにされています。
フラットなカット面の浅いローズカットが、台座に埋め込まれるように深くセットされています。
全体はイエローゴールドで、ダイヤモンドの台座の部分のみプラチナ。
ルビーはイエローゴールドで包み込まれるように、覆輪留めされています。
台座下の透かしも凝っていて、手を掛けられて作りこまれているるリングです。
1900-1920年頃のフランス製。
指輪サイズは9号(有料でサイズ直し可)。
動画も撮影しています。
四つ葉のクローバーリング(ルビーとダイヤモンド)
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幸せのシンボルとして古今東西愛され、探され続けている四つ葉のクローバー。
アンティークジュエリーでも時々、三つ葉や四つ葉がモチーフにされた指輪やネックレス、ペンダントが作られました。
「四つ葉のクローバーが幸せをもたらす」という言い伝えは、古今東西変わりません。
フランスでも昔から四つ葉のクローバーはそれぞれ「希望・誠実・愛情・幸運」を象徴し、見つけた人には幸運が訪れるという話が信じられています。
ナポレオンが戦場で馬に乗っていたところ、偶然にも四つ葉のクローバーを見つけ、体をかがめた瞬間に銃弾が身をかすめ、命を救われた」という伝説までもあります。
三つ葉は四つ葉と同じく「幸運の象徴」でしたから、イギリスやフランスでは特に19世紀-1900年頃に三つ葉をモチーフにしたジュエリーが度々作られました。
ジュエリーの場合、四葉ですとちょっとバランスがとりにくい場合が多く、アンティークジュエリーではミツバは四葉以上にジュエリーのモチーフになってきました。
クローバーの模様は、古来より守護の力を持つものとして知られていました。
キリスト教以前のアイルランドなどでは、古代ケルトのお守りとしてミツバを珍重してきました。
その後、アイルランドへキリスト教の福音を伝えるためにやってきた守護聖人パトリックが、異教信仰との融和を図るため、小さな三つ葉を用いて三位一体の教え(信仰、希望、愛)を説いたと言われていることから、
三つ葉のクローバーは「信仰、希望、愛」を意味します。
下記は当店で販売済みの、アールヌーボーの三つ葉のブローチ。
下記は指輪。
ぺリドットの三つ葉のリングです。
上記のように全体が三つ葉の形をしたもの以外に、部分的に三つ葉が装飾に用いられているアンティークジュエリーもあります。
下記は全体は星の形をしていますが、四隅にアクセントで三つ葉が入っています。
下記のリングでも、両サイドのサブモチーフが三つ葉の形になっています。
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アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。