天然パールとローズカットダイヤモンド 二連リング

類を見ないほど美しい天然パールのクロスオーバーリング 目を見張る美しい天然真珠が二粒。
「ボタンパール」と愛嬌を込めて呼ばれる、真ん中が扁平の真珠です。
アンティーク真珠で度々見る形の真珠です。
お餅のようないびつな形が味わいで、分かりやすく天然パールと分かるのも魅力です。
驚くほど艶のある、見惚れる天然パールです。
直径が5.5程と大粒。
一方で横から見ると思いがけず厚みはないです。
こののっぺりとした形、覗き込めば顔まで映り込むのではないかというほどの艶。
これほど美しい真珠はアンティークの天然パールでも僅かです。
真珠2石が重なり合い、向き合ったクロスオーバーリングです。 2連のリングになっています ただのクロスオーバーリングなのではなく、フレーム部分も2つになった2連のリングです。
後ろで1つに束ねられていますが、前面は完全に2手に分かれていて通常のリングが2つあるような贅沢な仕様のリングで、実際も通常のリングの2倍程あります。
真珠の横にはズラリとダイヤモンド。
真珠の左右に大きめのダイヤモンド、さらに横にダイヤモンドが左右上下それぞれ3石ずつ広がります。
ダイヤモンドはいずれもローズカットにされています。
脇石でありながら、そして左右の石は台座に深く埋め込まれていますがそれでもきらりと煌めく透明感のある石です。
美しい真珠とダイヤモンド。
そして2連になったひときわ手の凝ったクロスオーバーリング。
フランスアンティークジュエリーの王道を行くハイクラスなリングです。
1900年頃のフランス製。
全体は18カラットゴールドですが、ダイヤモンドの台座表面のみプラチナが用いられています。
指輪サイズは14号(有料でサイズ直し可)。

  • 高さ:9mm 
    重量:4.2g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

天然パールとローズカットダイヤモンド 二連リング

  • 丸っこい大きな真珠が一瞬で視線を奪うリング。色も良いです
  • 裏面の一部以外は2連になったリング、2倍の華やかさ。縦幅は9ミリ
  • 扁平な形が味わい、ダイヤモンドも透明感があります。そして数の多さも見事
  • 2つの真珠は大きさと艶は同じで、片方がわずかにクリームを帯びています
  • 重量があるリングなのでフランス18金の刻印(同じ刻印)が2つ押されてます
  • 天然パールとローズカットダイヤモンド 二連リング
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天然パールとローズカットダイヤモンド 二連リング

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アンティークエピソード

「ダイヤモンドと天然真珠」の組み合わせのアンティークジュエリー

真珠とダイヤモンドの組み合わせのジュエリーはヨーロッパでは古くから存在し常に女性の心を魅了してきました。
フランスアンティークジュエリーでは特に、1900年前後に製作されたアンティークジュエリーに、「ダイヤモンドx天然真珠」のハイレベルなジュエリーで見られます。
この時代は、天然真珠がダイヤモンドよりも人気が高く高価でした。
下記は当店で販売済みのクロスオーバーリング。
1900年頃に製作されています。

アンティーク天然パールリング(クロスオーバー、ローズカットダイヤモンド)

天然パールとローズカットダイヤモンド 二連リング

清楚な「ダイヤモンドx天然真珠のジュエリー」は、1900年前後に最も愛された宝石の組み合わせであり、供給面でもそれが可能な時代でした。
この時代は宝飾史上でもほぼ唯一、「最高品質のダイヤモンドと最高品質の天然真珠」が共存した時代です。


下記は天然パールとダイヤモンドづくしのバーブローチ。

天然パールとオールドヨーロピアンカットダイヤモンド バーブローチ

天然真珠とダイヤモンドの両方が上質なものを使えた時代
天然真珠とダイヤモンドの両方が上質なものを使えた時代というのは、長い宝飾史の中でも他に存在しません。
真珠は概して、古い時代のほうが良いものが存在した宝石です。
古ければ古いほど・・・と言ってしまうと極端ですが、例えばフランスのアンティークジュエリーで良質な天然真珠がセットされたジュエリーが見られるのは主に19世紀初頭から1930年代までです。
養殖真珠が市場に一般的に流通しはじめる1920-30年以降は、天然真珠は段々に少なくなってしまうのです。

一方ダイヤモンドはアンティークジュエリー史上、古くから重用されてきた宝石ですが、新大陸(南アフリカ)の鉱山が発見されるのは1860年代になってからです。
19世紀後期になるとこの新鉱山の発見を受けて、ダイヤモンドの流通量はそれ以前に比べて格段に増えます。
19世紀後期-20世紀初頭は「ダイヤモンドと真珠」と言うアンティークジュエリーで最も愛された2つの宝石が共に豊かに使えた、宝石史上、稀に見る貴重な時代だったのです。

下記は1908年にカルティエの製作した「ココシュニックティアラ(ロシア風ティアラ)」 。
それは美しい、天然真珠とオールドカットダイヤモンドのティアラです。

カルティエティアラ

ダイヤモンドのカッティングもちょうど過渡期にあたるため、この時代のダイヤモンドにはローズカット及びオールドカットダイヤモンド、両方がありえます。
20世紀に入り年月が経ていきますと、脇石以外ではローズカットダイヤモンドはあまり見られなくなっていきます。
この時代はジュエリー製作は数年に渡り、カッティングは19世紀中に行われているケースもありましたので正確に何年からとは言い切れないところですが、大きなジュエリーの流れ(トレンド)としては上記のようになります。

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