オールドヨーロピアンカットダイヤモンド9石
このように横一列に同じ宝石が並んだリングを「一文字リング」と呼びます。
ダイヤモンドの一文字リングが多いですが、他にも色石が並んだものなども存在します。
5石ぐらいの一文字リングが多いのですが、このリングでは何と9石のダイヤモンドが並びます。
素晴らしい透明度と煌めきのオールドヨーロピアンカットダイヤモンドです。
大小様々なサイズの石が並んでいることも多いですが、このリングは等しい大きさのダイヤモンドが一様の幅の台座に並びます。
石の上下の一部に台座がかぶさっているのでそれほどとは思わないかもしれませんが、それぞれの石が直径2.5ミリ程あります。
細身で横長に連なり、そしてダイヤモンドはすっぽりと台座で守られているため使い勝手が良いリングです。
地金はホワイトゴールドで統一
アンティークリングはイエローゴールドとホワイトゴールド(あるいは銀かプラチナ)といったように2色の地金を用いたジュエリーが多いですが、こちらはホワイトゴールドのみです。
当時の「グレイゴールド」と呼ばれる現代のホワイトゴールドより落ち着いた色合いのホワイトゴールドです。
ベゼルが等間隔に広範囲り拡がり、いわゆるショルダーがなく、縦幅は小さい細身のリングです。
色もダイヤモンドとホワイトゴールドの白のジュエリーで、何にでも馴染む活用範囲の広いリングです。
1930年頃のフランス製。
18カラットゴールド。
指輪サイズは11号(有料でサイズ直し可)。
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「一文字リング」とはアンティーク指輪のデザインの一つです。
ダイヤモンド等の宝石が一列に入ったタイプの指輪を指します。
大抵の場合は横一列に、指の上に乗る分だけ宝石がセッティングされています。
ダイヤモンドの一文字リングはアンティークジュエリーにおいて、特にイギリスのアンティークジュエリーにおいてよく見られるデザインですが、フランスのアンティーク指輪でも存在します。
使われているダイヤモンドの数は色々で5石のものが多いですが、時々8石と指のかなり横のほうまでダイヤモンドが乗っている指輪も見られます。
下記は18世紀と、とても古い時代の文字リングです。
一文字リングはアンティーク指輪にしては珍しく、比較的長い時代にわたって少しずつデザインを変化させながら作り続けられた指輪デザインです。
古くは18世紀末から、比較的よく市場で見るのは1880年-1900年頃に作られた一文字リングです。
下記は19世紀のダイヤモンド一文字リングです。
日常的に使いやすく日本女性にも人気があるタイプのアンティーク指輪です。
また縦幅は短く横に長いデザインですので、重ねづけもしやすいところがポイントです。
アンティーク一文字リングはダイヤモンド以外でも、ブルーサファイア、トルコ石が5石並んだもの、ルビー5石が並んだもの、ガーネット5石並んだものなどが存在します。
下記はトルコ石の一文字リング。
下記はルビーの一文字リングです。
「一文字リング」の指輪デザインは(もちろんまったく同じ形や同じレベルの細工ではありませんが)現代ジュエリーでも存在するようで、現代ジュエリーでも同じ呼称のようです。
アンティーク指輪のデザインはクロスオーバーリングにしても一文字リングにしても後年に影響を残し、現代でも似たようなデザインのジュエリーが製作されているものもあります。
逆に言えば現代の洋服やジュエリーの元になっているのが、特にベルエポックの時代の頃のファッションやジュエリーなのです。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
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