欧米で人気を博すエステートジュエリー
通常シェルシュミディでご紹介しているラインとはちょっと異なるタイプのジュエリーをご紹介します。
このリングはイタリアブランド、ヴァレンティノのヴィンテージリング。
製作されたのは1960年代頃です。
このようなある程度の年月を経たグランメゾン(ブランド)のジュエリーはエステートジュエリーと呼ばれ、近年欧米で値段が急騰しています。
もちろんブランドが製作したジュエリーであれば何でも良いわけではなく、量産品ではない1940-70年頃の良質なジュエリーです。
日本にはバブル経済の影響で1980年頃以降に購入された大量のブランド品がもたらされますが、これらは残念ながらエステートジュエリーとして評価されるものとは異なります。
エステートジュエリーの中で特に評価がトップクラスなのがカルティエ、ヴァンクリーフアーペルなどですが、このリングのヴァレンティやディオール等、著名なファッションブランドのヴィンテージジュエリーも希少性があり評価が高いです。
このリングはメゾンとしては後発のヴァレンティノの非常に初期の頃のジュエリーという点も希少です。
このようなエステートジュエリーは、ヨーロッパブランドが多いのですが、流通する市場はアメリカが断然多いです。
こちらのリングも今回休暇先のアメリカで入手してきました。
アクアマリンのリボンリング
リボン(蝶結び)のデザインが愛らしいリングです。
左右の蝶結び部分にはアクアマリン、そして中心の結び目にダイヤモンドが3石入ってます。
蝶結びのリングデザインはその後もヴァレンティノは作りつづけていますが、このようなアクアマリンのふっくらとしたリングは過去のもので、60年代らしいグラマラスなふっくらとしたボリュームも魅力です。
18カラットゴールド。
刻印あり。
指輪サイズは8号(有料でサイズ直し可)。
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どこまでが「アンティーク」でどこからが「ヴィンテージ」なのか?
アンティークやヴィンテージという言葉はよく耳にしますね。
ではどこまでを「アンティークジュエリー」と呼び、どこからを「ヴィンテージジュエリー」と呼ぶのでしょうか?
「アンティークは100年以上たったもの」という定説はありますが、今日ではジュエリーに関しては1930年代のアールデコまでを含んで「アンティークジュエリー」と呼ぶのが一般的です。
1930年代と言いますと厳密に言えば100年を経ていないですが、ジュエリーの素材や製造過程、デザインがその時代特有のものか、量産を目的としたジュエリーか否かがアンティークとヴィンテージを分けるひとつの基準で、それが1930年代で分かれると考えられています。
それでは1940年以降のジュエリーに価値がないかというとそういう訳ではありません。
特に1940年代のジュエリーには戦火の迫る中、その時代にしかない特徴的なデザインで高く評価されています。
下記は1940年代を代表する指輪デザイン「タンクリング」です。
1940年代というと、第二次世界大戦を思い浮かべる人が多いようです。
ですので40年代ジェエリーというと、「戦争中にジュエリーなんて作っていたのですか?」と質問をされることがあります。
40年代ジュエリー(フォーティーズスタイル)とは正確に言うと、1939-1943年当たりに作られたジュエリーを指します。
1940年代はリングで特に特徴的なジュエリーが作られましたが、ピアスも大ぶりで磨き上げられたゴールドが鮮やかな華やかな作品が作られました。
1940年代のカクテルジュエリーと戦後エステートジュエリーに関して更に詳しい情報は1940年代のカクテルジュエリーと戦後エステートジュエリーをご参照ください。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
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シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。