評価の高まるフォーティーズジュエリー タンクリング
アンティークジュエリーとは一般的に1930年代までに作られたジュエリーを指します。
当店でもこの時代までのジュエリーの取り扱いが多いのですが、最近少しずつ取り入れたいと思っているのが1940-1970年代までのハイクラスのヴィンテージジュエリーです。
イギリスでもフランスでも近年、1940-1970年代の特に作家もののジュエリーが人気を博しています。
作家もの以外でも1970年代頃までのジュエリーの一部には、ハイクオリティーでハイセンスのジュエリーが存在します。
この指輪は1940年代のフランス製。
40年代のジュエリーの特徴は、磨き上げられた艶やかなイエローゴールドと、大胆なデザイン性です。
1940-1950年代の指輪は大ぶりなものも多いのですが、この指輪はフォーティーズの指輪としては横幅が大きすぎず、使い心地の良いサイズ感です。
ダイナミックな40年代の特徴がよく出ながらも、アヴァンギャルドに行き過ぎることなくシャープで都会的、洗練されたデザインのリング。
この時代はまだ高いジュエリー製作技術が残っていました。
シャープなラインと丸みを共に体現した、高度な宝飾技術が見られます。
ヨーロッパで大人気のハイクラスのヴィンテージジュエリー
全体はイエローゴールド(18ct)で、ダイヤモンドの台座のごく薄い表層にのみプラチナが用いられています。
この部分は楕円で、このようなカーブの上に薄くプラチナをゴールドに張り合わせているのも硬度です。
ダイヤモンドは5石。
中心のダイヤモンドの未がクッションシェイプ(オールドマインカット)、左右2石ずつがオールドヨーロピアンカットです。
いずれのダイヤモンドも無色透明でクオリティーが高いですが、特に中心のクッションシェイプのダイヤモンドは3ミリ強あり、遠目から見ても満足のいく大きさです。
ヨーロッパではフォーティーズ、あるいはフィフティーズの特徴の出たジュエリーは大変人気があり、時にアンティークジュエリーより高値になっていることも多いです。
これだけ良質な40年代のヴィンテージリングを、20万円以下でご提供できるのは幸運です。
当店でも最近「良質なヴィンテージジュエリーを探している」というお声を時々頂くようになりました。
シェルシュミディとしても今後、厳選してこの時代のジュエリーもご紹介しきたいと思っております。
指輪サイズは13号(有料でサイズ直し可)。
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どこまでが「アンティーク」でどこからが「ヴィンテージ」なのか?
アンティークやヴィンテージという言葉はよく耳にしますね。
ではどこまでを「アンティークジュエリー」と呼び、どこからを「ヴィンテージジュエリー」と呼ぶのでしょうか?
「アンティークは100年以上たったもの」という定説はありますが、今日ではジュエリーに関しては1930年代のアールデコまでを含んで「アンティークジュエリー」と呼ぶのが一般的です。
1930年代と言いますと厳密に言えば100年を経ていないですが、ジュエリーの素材や製造過程、デザインがその時代特有のものか、量産を目的としたジュエリーか否かがアンティークとヴィンテージを分けるひとつの基準で、それが1930年代で分かれると考えられています。
それでは1940年以降のジュエリーに価値がないかというとそういう訳ではありません。
特に1940年代のジュエリーには戦火の迫る中、その時代にしかない特徴的なデザインで高く評価されています。
下記は1940年代を代表する指輪デザイン「タンクリング」です。
1940年代というと、第二次世界大戦を思い浮かべる人が多いようです。
ですので40年代ジェエリーというと、「戦争中にジュエリーなんて作っていたのですか?」と質問をされることがあります。
40年代ジュエリー(フォーティーズスタイル)とは正確に言うと、1939-1943年当たりに作られたジュエリーを指します。
1940年代はリングで特に特徴的なジュエリーが作られましたが、ピアスも大ぶりで磨き上げられたゴールドが鮮やかな華やかな作品が作られました。
1940年代のカクテルジュエリーと戦後エステートジュエリーに関して更に詳しい情報は1940年代のカクテルジュエリーと戦後エステートジュエリーをご参照ください。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。