二匹で巻いたスネークリング
アンティークリングで人気のあるモチーフに蛇(スネーク)があります。
蛇と言うと「怖い」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、西欧において蛇は古くから縁起が良いものとみなされ、強い生命力の象徴とされてきました。
古くからジュエリーのモチーフにされてきましたが、特にスネークリングが流行したのは、19世紀中期から後期にかけてです。
スネークリングはどちらかと言うとイギリスの方が見つかりやすいですが、このリングはフランス製。
スネークリングは一匹で巻いたものと、二匹で巻いたものがありますが、こちらは二匹で巻いたスネークリングです。
リングの正面で顔を絡ませ、互いの尻尾の上に乗せた、二匹のスネークリングを代表する構図です。
目にはダイヤモンドとルビー
2匹の蛇には、それぞれ異なる宝石が入っているところも魅力です。
片方にルビー、片方にダイヤモンド。
両方とも石の形に合わせてピッタリ台座が作られて石が中まで埋め込まれているため、凸部分がありません。
鱗(うろこ)が彫金で施されていたり、ルビーの台座部分にも彫金が施されていたり、金細工技術も手が込んだ素晴らしい出来です。
ゴールドがよく研磨されていて滑らかで触り心地がよく、蛇の柔らかいシルエットが活きた良質なスネークリングです。
18ctゴールド。
1880年頃のフランス製。
指輪サイズが現状18号と大きめです。
サイズダウンも可能ですのでご相談ください。
ルビーの色も一見ガーネットのように見える落ち着いた赤ですので、男性にもお薦めのリングです。
スネークリングを身に着けると運気のあがると信じられてきました。
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蛇は、もっとも古いジュエリーモチーフの一つで、古代エジプトにまで遡ります。
その歴史は長く、ルネサンス以降の美術では「時の神の持ち物」とされ、アールヌーボーの頃まで続きます。
もっとも古い歴史的、神話的シンボルであった蛇。
蛇は脱皮することから、再生力、生命力、不死、豊穣のシンボルとして崇められてきました。
旧約聖書のアダムとイブが蛇にそそのかされ禁断の果樹を食べてエデンの園を追放されたのは有名な話です。
ジュエリーのモチーフとして蛇が流行したのは特にイギリス。
ヴィクトリア時代中の19世紀中頃から流行します。
女王ヴィクトリアが愛したということで、 様々なジュエリーのモチーフとなりました。
隣国のフランスでもイギリス程は数は見られませんが、19世紀中後期から蛇をモチーフにしたジュエリーが作られました。
スネークリングには、 蛇を
一匹で巻いたものも、二匹で巻いたものもあります。
下記は一匹で巻いたスネークリング。
下記は二匹で巻いたスネークリングです。
リングの正面で顔を絡ませ、互いの尻尾の上に乗せています。
また蛇のモチーフを使用したジュエリーは金運がアップするとも言われています。
そのスネークリングのデザインにもよりますが、男性にもお薦めのアンティークジュエリーです。
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