何と9石のアンティークダイヤモンドが並んでいます
1880-1900年頃のフランス製。
横一列に美しいダイヤモンドが並んだ、アンティーク一文字リングです。
一文字指輪は5石ぐらいまで連なった指輪は比較的よく見かけますが、9石もずらりと並んだ指輪は当店でも初めてです。
ダイヤモンドがとても美しく厚みもあり、光を浴びて燦々と輝くのです。
オールドヨーロピアンカットになっていますが、それぞれ微妙に大きさやカッティングが異なり、一粒ずつ大変見応えのある立派なダイヤモンドです。
特に中心部のダイヤモンドはとてもボリュームがあります。
(中心の3石のダイヤモンドは直径3ミリ強あります)
ダイヤモンドとダイヤモンドの間に隙間がなく、まるで「ダイヤモンドの川」のように、光が流れていきます。
ずっしりとした重量感のある、贅沢なフェイス
9石のダイヤモンドをセットした上下の爪も、細工が細やかで見所が多いです。
上下にゴールドの爪が伸びているのですが、この爪部分に比較的高さがあるので、横から見ると一つの装飾のように見応えがあります。
そしてこの指輪のフェイス部分は、手にすると驚くほどしっかりとした重量感があります。
9石のボリュームあるダイヤモンドとのバランスを考えて、爪や台座の部分にたっぷりゴールドが使われているのです。
実は近年、ゴールドの価格が急騰しているということもあり、近年の現代モノのジュエリーはゴールドをとても倹約して作られています。
このちょっとぽってりとしたゴールドのフェイスは、今後アンティークジュエリーならではの魅力になっていくことでしょう。
またダイヤモンドの台座は当時、銀かホワイトゴールドなど「白い金属」が使われることが多かったのですが、この指輪ではイエローゴールドが使われていて、ダイヤモンドとダイヤモンドの間に地金を入れてないところも変わっています。
デザイン自体は一見オーソドックスに見えて使い勝手が良いのですが、細部を見れば見るほど珍しく、ありそうでない面白い指輪です。
地金は18金ゴールド。
指輪サイズは11号(サイズ直しは有料で可)。
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「一文字リング」とはアンティーク指輪のデザインの一つです。
ダイヤモンド等の宝石が一列に入ったタイプの指輪を指します。
大抵の場合は横一列に、指の上に乗る分だけ宝石がセッティングされています。
ダイヤモンドの一文字リングはアンティークジュエリーにおいて、特にイギリスのアンティークジュエリーにおいてよく見られるデザインですが、フランスのアンティーク指輪でも存在します。
使われているダイヤモンドの数は色々で5石のものが多いですが、時々8石と指のかなり横のほうまでダイヤモンドが乗っている指輪も見られます。
下記は18世紀と、とても古い時代の文字リングです。
一文字リングはアンティーク指輪にしては珍しく、比較的長い時代にわたって少しずつデザインを変化させながら作り続けられた指輪デザインです。
古くは18世紀末から、比較的よく市場で見るのは1880年-1900年頃に作られた一文字リングです。
下記は19世紀のダイヤモンド一文字リングです。
日常的に使いやすく日本女性にも人気があるタイプのアンティーク指輪です。
また縦幅は短く横に長いデザインですので、重ねづけもしやすいところがポイントです。
アンティーク一文字リングはダイヤモンド以外でも、ブルーサファイア、トルコ石が5石並んだもの、ルビー5石が並んだもの、ガーネット5石並んだものなどが存在します。
下記はトルコ石の一文字リング。
下記はルビーの一文字リングです。
「一文字リング」の指輪デザインは(もちろんまったく同じ形や同じレベルの細工ではありませんが)現代ジュエリーでも存在するようで、現代ジュエリーでも同じ呼称のようです。
アンティーク指輪のデザインはクロスオーバーリングにしても一文字リングにしても後年に影響を残し、現代でも似たようなデザインのジュエリーが製作されているものもあります。
逆に言えば現代の洋服やジュエリーの元になっているのが、特にベルエポックの時代の頃のファッションやジュエリーなのです。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。