アールデコブルーサファイヤリング(ダイヤモンド、カリブレカット)

アールデコの理想的な美しさを持つブルーサファイアリング 1920年代のフランス製。
1:最上級のダイヤとブルーサファイア(19世紀末に鉱山の発見が続き、当時は最も美しい宝石の入る時代でした)。
2:最盛期にあった宝飾技術(ブルーサファイアのカリブルカット、薄く細いミルグレイン等は、20年代ならでは)。
3:モダンなデザイン(幾何学的でシャープなデザイン)。
と、アールデコジュエリーの美しさの法則をすべて叶えたようなサファイアリングです。
サファイアはカリブレカット、ダイヤはローズカット サファイアのカッティングが当時流行していたカリブレカットで、この贅沢なカッティングは当時、高級時計やジュエリーに使われていました。
ダイヤは昔のままのローズカット、このカッティングのコントラストもとても美しく、石本来の美しさをさらにひきたてています。
指輪サイズは16号(サイズ直しは有料で可能)。
地金はすべて18Kゴールド(フランスの金の刻印あり)。

  • 幅:10mm 
    高さ:10mm 
    重量:2.3g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

アールデコブルーサファイヤリング(ダイヤモンド、カリブレカット)

  • 絵に描いたような美しいブルーと透明のコントラストがスリリングな美しさです
  • 指にしたときは、サファイヤのブルーと、イエローゴールドのコントラストが鮮やか
  • ダイヤ周囲のミルグレイン、約4ミリと厚めのベゼル等、とてもよくできた指輪
  • ローズカットダイヤxカリブルカットのサファイア、アールデコらしい色の対比
  • オープンセッティングの穴も、1ミリのズレもなく正確で緻密な作り
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アールデコブルーサファイヤリング(ダイヤモンド、カリブレカット)

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アンティークエピソード

カリブルカット(カリブレカット)が用いられたアンティークジュエリー

カリブレカットとはフランス語でCalibre cut(カリブレカット)。
カリブレカットは20世紀に入ってから登場する石留めの技術で、特にアールデコ期のジュエリーにセットされた宝石に見られるカッティング技法です。
カリブレカットは石を留めるのに爪を使わずに、石の両側の縁をわずかに倒して留めます。
アールデコ期(1920年代)に同じ色の同じ形の連続する石を留める時に用いられた技法で、主にアクセントカラーとなる色石に用いられました。
希代のアールデコのジュエラーは、カリブレカットした宝石を用いた対照色が美しい作品を残しています。

下記はJ.E Coldwellのカリブレカットルビーとダイヤモンド、オニキスのブローチ。

jecoldwell

下記は当店で販売済みのカリブレカットルビーに珍しくアクアマリンを合わせたリングで、補色の色の組み合わせが美しいです。

アンティークアクアマリンリング(カリブレカットルビー、18金ゴールド、フランス製)

カリブレカットが施された代表的な宝石がブルーサファイアとルビーです。
しかしカルティエなどの一部のグランメゾンはエメラルドのカリブレカットで素晴らしい作品も残しています。
下記はジョルジュ・フーケのエメラルドとカリブレカットサファイヤ、ダイヤモンドのブレスレット(1925年作)。
jecoldwell

下記は当店扱いのカリブレカットエメラルドのリング。

カリブレカットエメラルドのアールデコリング(クッションシェイプダイヤモンド)

宝石を幾何学的な形にカットしスッキリとしたラインを強調することで、アールデコらしいシャープなラインが生まれます。
カリブレカットのメリットは何とっても石と石の間に爪が見えないこと。
小さな石を連続してラインを作る時、宝石がすっきりとして見えるのが魅力です。
その端正なラインは、非常に高い宝飾技術によって支えられています。
シャープでモダンなアールデコのアンティークジュエリーは世界的にとても人気がありますが、カリブレカットが施された宝石が配されたものはとりわけ探されています。
アールデコ期に作られたカリブレカットのジュエリーは指輪がもっとも多いですが、下記のようなネックレスやブローチなどでも見られます。

ネグリジェネックレス

ちなみにこちらのネックレスのカリブレカットルビーは合成(シンセティック)です。
カリブレカットの色石は多くの色石を要するのと、特にルビーのパーティングと言う特性により、一流のジュエリーにも時々シンセティックルビーやシンセティックサファイヤが用いられたものがあります。
また天然宝石とシンセティックの混ざったものもありますので、そのジュエリーを販売している業者さんが全てきちんと調べているか確認することが大事です。
(ご納得された上でご購入されるのであれば、問題はありません。)

下記はブローチです。
1920年頃、カリブレカットした色石はブローチではこのようなバーブローチにされたケースが多いです。

カリブレカットエメラルド バーブローチ(アールデコ)

またアールデコより少し後年の1940年代の高級時計にも時々、カリブレカットのサファイヤやルビーがセットされた宝飾時計が作られました。

カクテルウォッチ

カリブレカットした宝石を用いたジュエリーは実にデザインが優れたものが多いです。
長方形、正方形、台形など作り上げたいデザインに応じて、小さく面取りしてカットしてレール状の台座にはめ込んでいく、まるで「宝石のパズルのような技法」ですから、当然ともいえます。
カリブレカットによって、アールデコのジュエラーは思い描いたデザインをより自由に大胆に表現することが出来たのです。

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