希少なスウェーデンのアンティークジュエリー
作られた量は少ないけれど、質の高い作品で知られるスウェーデンのアンティークジュエリー。
ヨーロッパのディーラーさんもスウェーデンのアンティークと言うと、目の色を変える人が多いです。
ロシアのアンティークジュエリーに類似したところがあり、希少性もロシアのアンティークジュエリーに近いものがあります。
数が少ないので、イギリスやフランスでも数えるほどしか出会ったことがありません。
1920年頃のスウェーデン製のダイヤモンドエタニティリング。
スウェーデンの刻印と言えば「クラウンが3つ入った刻印」が知られていますが、それがかなり綺麗に残っているのも嬉しいです。
(5番目の写真の赤く囲った部分)。
側面にまで入れられた彫金
ダイヤモンドのエタニティリング自体は現代でも作られるデザインですね。
アンティークエタニティリングの何が魅力的かといいますと、細やかな細工です。
ダイヤモンド1粒ずつがスクエアの台座に深く埋め込まれるようにセットされていて、その外枠もスクエアになっていて縁にミルが打たれています。
モチーフとモチーフの間にはスリットが入っています。
こうした緻密な石座の構成はルーペで見るとよく分かりますが、肉眼で見たときもそのギュッと凝縮したような愛らしさが伝わってきます。
また指輪の上下の側面部にも彫金が施されています。
こうした細部まで手間をかけられた作りが、アンティークエタニティリングの醍醐味です。
側面部の彫金は、全周に施されていて、葉をモチーフにしています。
4割ほどの部分にはダイヤモンドが入れられていないハーフエタニティリングですので、サイズアップもいくらかは可能です。
号数と共にご相談いただけましたら幸いです。
現状の指輪サイズは9号です。
地金は18カラットホワイトゴールド。
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
アンティークと言いますとイギリスとフランスのイメージが強く、スウェーデンと言いますとピンと来ない方も多いことでしょう。
しかしスウェーデンも実は豊かなアンティーク文化のある国です。
フランスやイギリスのジュエリーと少し異なる雰囲気がり、ロシアのジュエリーと似ているという人もいます。
それも不思議ではありません。
地理的要因が強いです。
首都のストックホルムはサンクトペテルブルクに実は距離的にかなり近く、ロマノフ王朝期のロシア人向きのジュエリーを作っていた工房もあります。
日本ですと戦後のの銀製のデザインの秀逸なジュエリーを思い浮かべる方が追いかもしれませんが、1900年頃に作られたハイクラスのスウェーデンのジュエリーには、ファベルジェに類似したような作品も見られます。
やはりこれは地理的にロマノフ王朝とかなり近かったためだと思われます。
下記は当店扱いのダイヤモンドの指輪。
20世紀初頭の作品です。
ぱっと見たところフランスやイギリスの作品にも見えますが、内側のホールマークでスウェーデンのジュエリーであることが分かります。
スウェーデンの刻印は比較的特長があり、内側に3つのクラウンの入ったハートのような形が、ゴールド製品に押されています。
アンティークの刻印は磨耗も強く見ずらいことも多いですが、特徴のある刻印なので比較的見つけやすいですよ。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。