ルビー、ブルーサファイア、グリーンカルセドニー3色石の指輪
1900年頃のフランス製。
マルチフープリングと呼ばれる、当時流行した多連のリングです。
3色のカラフルな色石が素敵です。
青い石はブルーサファイア、そして緑石はエメラルドのように見えますがこちらはとても透明度の高いグリーンカルセドニー、そして赤石がルビーです。
3色の石はそれぞれ3石ずつ斜めに、1石、2石、3石、2石、1石とリズムカルにセッティングされています。
5連の指輪に、青赤緑のカラフルな色が拡がり見ていて楽しい気持ちになってきます。
大人の贅沢、大人の遊びです。
難しい技術を要するマルチフープリング
このようなマルチフープの指輪は、現地でもとても探されています。
多連になっている分、もちろん何倍モノの手間がかかり、こうして束にして指に綺麗にフィットさせることはいくらハンドメイドで作られていた時代でもとても難しいのです。
現代では似たようなデザインの指輪さえ再現できないのは、当然と言えば当然なのです。
この5連リングは特に作りが非常に精巧で、連同士とてもぴったりフィットしています。
色石はそれぞれゴールドの爪で3ミリほど高い位置にセットされていて、色石がセットされていない部分はどの連もダイヤモンドがぎっしりとセットされています。
合計16石のダイヤモンドはフレームの中に埋め込まれるように平らにセットされており、その控えめさが粋です。
地金は14金です。
指輪サイズは12.5号(サイズ直しは難しいです)。
マルチフープのため指輪の縦幅がありますので、1-2号サイズが小さい場合にも綺麗に着けていただけます。
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
こうした2本以上を組み合わせた指輪を、マルチフープリングと呼びます。
2-6本程度の細いゴールドリングを後部でまとめて、各リングにダイヤモンドやパール、ルビー、サファイア、エメラルドなどをセットすることが多いです。
下記は、当店で販売済みのマルチフープリングで、ルビー、サファイヤ、グリーンカルセドニーが用いられています。
マルチフープリングは1880-1900年頃にイギリス及びフランスで作られた指輪です。
さまざまな色のミックスを楽しめる、とても魅力的なアンティークリングですが、数も少なめであまり出てこない指輪のひとつです。
一つの宝石や一つの色味で作ったマルチフープリングもあります。
下記は当店で販売済みのオパールとブルーサファイヤの青石で統一されたマルチフープリングです。
下記はガーネットとダイヤモンドのマルチフープリングです。
下記はトルコ石のマルチフープリングです。
マルチフープの指輪のサイズのお直しは、3連とか5連になっている指輪は、それぞれの連でサイズ直しをすることが必要になってきます。
3連なら3連分直さないといけないのです。
そして束ねてあるところが真後ろに来るように、左右の両方を足したり切ったりせねばならず、そのためバランスが取りにくく難易度が高いです。
当店がお願いしている工房では、他のところでは扱ってもらえないようなことも対応可能ですので、マルチフープの指輪もサイズ直しは可能です。
ですが通常よりお時間と費用がかかることと、極端に大きくしたり小さくしたりといったことはしにくいです。
サイズ直しが必要な場合には、一度ご購入前にお問いあわせいただくとスムーズです。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。