とても珍しいブラウンオレンジダイヤモンドの指輪
1880-1900年頃のフランス製。
非常に珍しいブラウンのダイヤモンドを使用した指輪です。
オレンジ〜明るい茶色のような、温かみのある自然の色はどことなくシトリンやトパーズを思わせますがより淡い色で、他の宝石にない稀有な色合いです。
特に後ろから見ると、キューレットに向かって、よりホワイトに近い淡いブラウンになっていき、天然ならではの美しさがよくでています。
ブラウンオレンジ色のダイヤモンドは直径5ミリ程度とかなり大きめ。
その左右に小さな透明カラーのローズカットダイヤモンドが3石ずつ、脇役として添えられているのも可愛らしいです。
現在のファンシーカラーダイヤモンドよりずっと珍しい宝石
現在でもファンシーカラーのダイヤモンドは人気がありますが、現在市場に流通しているダイヤモンドは人工的に色が調整されていることがほとんど。
また安価なオーストラリア産のものが多く、この時代のカラードダイヤモンドとはまったく価値が異なります。
アンティークジュエリーで(つまり自然未加工の状態で)綺麗な色の付いたダイヤモンドは極少です。
落ち着いたブラウンオレンジの色は日本人の肌色にもあわせやすく、しかも明るい色なのでくすんだ感じにならず重宝すると思います。
地金は18Kイエローゴールドとホワイとゴールドのミックスです。
指輪サイズは8.5号(有料でサイズ直し可)
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
「ダイヤモンド=無色透明」のイメージがあると思いますが、実はダイヤモンドには皆、多かれ少なかれ色がついています。
もちろん中途半端に色のついたものは評価が低く、基本的にダイヤモンドはクリアで透明であればあるほど高く評価されているものです。
そんな中、ファンシーカラーダイヤモンド(綺麗な色が付いているダイヤモンド)は例外的な存在です。
レッドやパープル、グリーン、オレンジ、バイオレット、ピンクといった美しく色のついたファンシーカラーダイヤモンドは、無色透明なダイヤモンド以上にその希少性で評価されています。
ただし現在では「ファンシーカラー・ダイヤモンド」として売られているカラードダイヤモンドの大半がが人口的に色をつけられたもの、あるいは色が調整されたものです。
放射線を使うと簡単に色をつけることができますので、要注意です。
ダイヤモンドの石そのものは天然ということで「天然のファンシーカラーダイヤモンド」と読んでしまう強引な商法もあります。
もちろんアンティークジュエリーが作られた時代にはそんな技術も存在しません。
しかしながらアンティークジュエリーでファンシーカラーのダイヤモンドは数としてはとても少ないです。
下記は希少なイギリスジョージアンの、イエローダイヤモンドの指輪。
ブラウンダイヤモンド
アンティークダイヤモンドで比較的見つかるのが、ブラウンダイヤモンドです。
ダイヤモンドのブラウンは、結晶が大きくなるときに大きな力が加わることによって生まれます。
強い力がかかり、形が変形することによって起こるのです。
歪むことで炭素原子の配置が動き、その光が石に吸収されて反射することによって茶色の色が発生するのです。
下記はブラウンダイヤモンドのアンティークリング。
下記はシャンパンカラーのダイヤモンドリング。
これまでシェルシュミディで入手したアンティークのファンシーダイヤモンドは「茶色、そしてシャンパン色、レモン色」です。
市場に流通するファンシーカラーのアンティークダイヤモンドはほぼ例外なくこれらの色になりますが、歴史的に有名なファンシーカラーのダイヤモンドに「ホープダイヤモンド」があります。
このようにブルーカラーのアンティークダイヤモンドも非常に稀ではありますが、存在はします。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。