何とジョウロがモチーフです
アンティークジュエリーの中でもとりわけ面白いモチーフが見つかるのが、チャームペンダントです。
このペンダントのモチーフは何とじょうろ(ジョウロ)です。
フランスは古くから庭園の文化をはぐくんだ国です。
マリーアントワネットも自然を楽しむために、ヴェルサイユ宮殿のプチトリアノンの一画に田舎風の「王妃の村里」を作らせ、子どもたちに田園での暮らしを教えたのです。
そんな庭園や田園にかかせないのがジョウロは、ヨーロッパでは17世紀には既に存在していたと言われています。
じょうろは、くねくねとした曲線が多いです。
ジュエリーとしては難易度の高いモチーフで貴重な作品です。
取っ手から口金までリアルに再現されています
精巧にジョウロを再現しています。
水をためる胴体(本体)、水を送る長筒、水の出る口金(くちがね)、取っ手、いずれもゴールドで立体的に作られています。
実はジョウロは、伝統的にフランス製とイギリス製で形が異なります。
イギリスのジョウロは上に蓋のようなものがついており、このジョウロはフランス製のジョウロです。
たかが水やりの道具と侮ることなかれ。
ジョウロは西欧の長いガーデニングの歴史と共にある文化遺産であることを今に伝えてくれるアンティークジュエリーです。
1900年-20世紀初頭のフランス製。
18カラットゴールド。
注:チェーンは付いていません。
動画も撮影しています。
ジョウロ(じょうろ)アンティークゴールドチャームペンダント
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チャーム(charm)とは腕輪・鎖などにつけて身につける飾りものを指します。
ラテン語の「歌(carmen)」から派生した言葉でフランス語ではシャルムと言います。
チャームという英語の意味は簡単なようで分かりづらいですが、
「人を喜ばせる、魅了するものや資質」、「ネックレスやブレスレットについいている小さな飾り」、「魔法の力が宿ると信じられている物や行動」といった意味があります。
ジュエリーの用語として使うときは、しあわせを叶えてくれそうな魔法の力を持ったお守りのような装身具、といった意味合いになります。
アンティークジュエリーでは実に様々な魅力的なチャームが作られました。
チャームはそれだけでペンダントになったり、 ブレスレットから吊り下げるてチャームブレスレットになったり、小さなチャームが指輪についた「チャームリング」と呼ばれるものも存在します。
細工に長けたアンティークジュエリーではチャームも実に凝った、多用なデザインのものが作られました。
順番に見ていくことにしましょう。
まずは動物編。
ウサギ。
猿。
定番のモチーフとしてハートのチャーム。
やはり定番の球体のボール。
花や葉もチャームのモチーフとして好まれました。
下記は薔薇のチャーム。
変わったものとしては、実用性も兼ねた笛。
運動系では、テニスラケット。
金細工を駆使したものが多いですが、下記はエナメルも秀逸な「手」のチャーム。
小さすぎて履けませんが、見事にリアルな靴。
カンテラ(ランタン)。
チャームをブレスレットに垂らしたスタイルも流行します。
様々なチャームの連なったブレスレット。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
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