目覚まし時計をモチーフにしたアンティークチャーム
時計、それも目覚まし時計がモチーフになったチャームです。
製作されたのは20世紀初頭。
今では何気ない日常生活の生活用品である目覚まし時計ですが、20世紀初頭、時を刻む「時計」は新しい時代の象徴でした。
例えば女性用腕時計が出始めたのは、1910年頃です。
顔を近づけると、チクタクと音が鳴りそうな、そんな時代のロマンを感じさせるチャーミングなチャームです。
裏面もリアリスティックに表現されています
この時計はカルティエ製ではないですが、カルティエが史上最も豪華で美しいアラームクロックを製作していたのも、同時代の1920年代です。
裏面もリアリスティックに、当時のアラームクロックの造形が作りこまれています。
幅が1センチ弱、高さが1.2センチ程(ペンダント通し部分を含まず)。
軽量で小さなペンダントですが、フランスの18金の刻印の他、工房印まで押されています。
フランスではこれほど軽量なジュエリーの金位の刻印は義務ではありませんから、そのことからも力のある工房の作品であることが分かります。
ゴールドで刻まれた数字も昔らしい字体で、時計の針に至るまですべてがゴールドで表現されていることに驚かされます。
18カラットゴールド。
注:チェーンは付いていません。
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チャーム(charm)とは腕輪・鎖などにつけて身につける飾りものを指します。
ラテン語の「歌(carmen)」から派生した言葉でフランス語ではシャルムと言います。
チャームという英語の意味は簡単なようで分かりづらいですが、
「人を喜ばせる、魅了するものや資質」、「ネックレスやブレスレットについいている小さな飾り」、「魔法の力が宿ると信じられている物や行動」といった意味があります。
ジュエリーの用語として使うときは、しあわせを叶えてくれそうな魔法の力を持ったお守りのような装身具、といった意味合いになります。
アンティークジュエリーでは実に様々な魅力的なチャームが作られました。
チャームはそれだけでペンダントになったり、 ブレスレットから吊り下げるてチャームブレスレットになったり、小さなチャームが指輪についた「チャームリング」と呼ばれるものも存在します。
細工に長けたアンティークジュエリーではチャームも実に凝った、多用なデザインのものが作られました。
順番に見ていくことにしましょう。
まずは動物編。
ウサギ。
猿。
定番のモチーフとしてハートのチャーム。
やはり定番の球体のボール。
花や葉もチャームのモチーフとして好まれました。
下記は薔薇のチャーム。
変わったものとしては、実用性も兼ねた笛。
運動系では、テニスラケット。
金細工を駆使したものが多いですが、下記はエナメルも秀逸な「手」のチャーム。
小さすぎて履けませんが、見事にリアルな靴。
カンテラ(ランタン)。
チャームをブレスレットに垂らしたスタイルも流行します。
様々なチャームの連なったブレスレット。
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