エトルリア様式の金細工指輪(アメジスト、ルビー、トルコ石)

アメジスト、ルビー、トルコ石の異色な宝石の組み合わせ 19世紀中期のフランス製。
中心の大きな紫石がアメジスト、その周りをルビーとトルコ石が囲んだ贅沢な指輪です。
中心のアメジストは1.1センチx1.3センチという贅沢な大きさ。
アメシストには美しいファセットがつけられていますが、表面から見たときは中心部分はフラットになっていて、裏にキューレットを伸ばしたカッコいいカッティングです。
ルビーはちょっと紫ピンクがかった赤色が独特の美しさ。
この「アメジストの紫色xルビーの赤紫色xトルコ石の水色」の色の組み合わせは、アンティークジュエリーでも稀に見る異色の組み合わせ。
フランスらしい抜群の色彩センスが光る、無二の贅沢な色のカクテルです。
古代エルトリアを想わせる独特の金細工 地金は18Kゴールドですが、通常のイエローゴールドよりちょっと落ち着かせたシックな色合いになっています。
また指輪の外周には凝った粒金細工が施され、ルビーとトルコ石の間にはエギゾティックなゴールドの花が作られています。
この独特な雰囲気は、この指輪の金細工は古代エルトリアの装飾の影響を受けているからです。
19世紀中-後期(1850-70年頃)のフランスジュエリー界では、古代への回帰が盛んで、古代エジプト、ギリシャ、エルトリアの装飾のリバイバルの動きがあったのです。
そしてこうしたリバイバルが可能だったのは、やはりこの時代のフランスの宝飾技術、金細工がトップレベルにあったからです。
左右のシャンクにはルビーとトルコ石で三つ葉が作られていて、横から見たときも、とても贅沢に目を愉しませてくれます。
素材の贅沢な使い方と珍しい宝石の色あわせ、トップレベルの金細工と宝石のカッティング、古代と19世紀フランスの絶妙なセンスのマッチング。
他に見つけることがない個性が光ります。
地金は18Kゴールド。
指輪サイズは9号(有料でサイズ直し可)。

  • 幅:18mm 
    高さ:20mm 
    重量:4.9g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

エトルリア様式の金細工指輪(アメジスト、ルビー、トルコ石)

  • 横幅1.8センチ(シャンク部分を含まない)縦幅2センチと贅沢なボリュームです
  • 遠目にも3色の宝石と古代色のゴールドの色の遊びが鮮やかで、楽しくなります
  • アメシスト周りに透かしが入ることで、大きさのわりに重ったるくなりません
  • サイドのトルコ石とルビーの三つ葉の外周にも粒金細工が施されています
  • 後ろに大きなキューレットを持ってきたカッティング。光の反射が綺麗です
  • エトルリア様式の金細工指輪(アメジスト、ルビー、トルコ石)
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アンティークエピソード

エトルリア(エトルスカン)様式、ギリシャ様式のアンティークジュエリー

エトルリア人は北イタリアを中心に繁栄した民族です。
エトルリア文明は中央イタリアで紀元前750年ごろから発展し始めました。
言語や社会はいまだに多くが謎に包まれたままですが、その最盛期であった紀元前600年-350年の間には既に高度な金細工が発達しています。
その高度な技術と斬新なデザインは現在の装身具にすら影響を与えています。
ローマ人はエトルリアの征服を紀元前311年に始まった戦争の間に開始し、エトルリア人最後の都市はローマにより紀元前265年に征服されたました。
この年こそエトルリア文明の最後の年です。 エトルリア人は、ギリシャとフェニキア文明の影響を受けています。
エトルリア人はギリシャから影響を受けて、スカラベ付きスイベルリングを使い始めます。
特に有名なのが微細な粒金細工と撚り線細工で、指輪を飾るのにグラニュレーションを用いました。

ヨーロッパの宝飾界では、1850年以降から「エトルリア様式」が流行しはじめます。
イタリア各地で発掘された古代の遺品から当時を模したジュエリーが生みだされました。
特に有名なのがカステラーニ一族、ジュリアーノ一族です。

フォルトゥナート ・ピオ・カステラーニ(1794-1865)(1793ー1865年)はローマのゴールドスミス、19世紀イタリアの著名な宝飾家です。
ミケランジェロやカエターニと協力して、エトルリアと古代ギリシャのジュエリーの研究と再現に専念し様々な技法を駆使したゴールド・ジュエリーで有名となり、大成功を収めます。 カステラーニが、古代エトルリアのジュエリーに関心を深めたのは1820年代の後期といわれています。 ゴールドのグラニュレーションの復活に専念して、息子のアレッサンドロ(1822-83)およびアウグスト(1829-1914)とともに模造の製作に成功、世界的に有名になります。 カステラーニは1851年に引退。 2人の息子たちが考古学ジュエリーにまでその活動を広げ、ビザンチンおよびカロリング朝スタイルもそのカステラーニ家のジュエリーに取り込んでいきます。
彼らの細工品はイギリスで非常に人気を博すとともに、当時のイタリアやフランスで広範に模倣され、エトルリアブームが起こるのです。

またフランスのアンティークジュエリーには、ギリシャの影響が見られるジュエリーもあります。
1850-70年頃は、フランス文化は、ナポレオンのエジプト遠征時代によって、古代ギリシャやローマから多大な影響を受けます。
当時エギゾティックなアーカンサスの葉やパルメット模様、ギリシャの壺、凱旋門や鷲、月桂樹、ローマの文様などが好んでフランスのジュエリーに取り入れられました。

ところで19世紀に古代を模倣して作られたアンティークジュエリーではなく、オリジナルの古代ジュエリーは市場にはほとんどでてこないものですが、どこへ行ったら見ることができるのでしょうか?
お薦めなのが、国立考古学博物館です。
ギリシャのアテネにある世界屈指の美術館です。
保有しているジュエリーは古代のものなので、石のついたジュエリーではなく、ほとんどが金の細工品です。
古代ギリシャ文明に作られた金細工が特に充実しているそうです。

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