インペリアルトパーズアンティーク指輪(シャルル10世 19世紀初頭)

貴重なシャルル10世時代のアンティークジュエリー 貴重なシャルル10世(1824-1830)時代のインペリアルトパーズ指輪です。
「シャルル10世時代のアンティークジュエリー(隣国イギリスではジョージアンの頃)」とはあまり聞いたことがないかもしれませんが、それはひとつには御世がとても短いということもあり、この時代の特徴を顕著に示すアンティークジュエリーがとても少ないためです。
この指輪は、宝石がクローズドセッティングになっていたり、2色の18Kゴールド(やや黄緑帯びたイエローゴールドと、オレンジ帯びたイエローゴールド)を使っていたり。
トパーズの宝石の留め方のその台座の形、19世紀後期のようなシャンクがなく、フレームとベゼルが直接つながっているところ等、この時代の特徴が顕著に出ています。
この時代、ブルボン王朝がつかの間の復活を遂げ、フランスは再び18世紀の宮廷文化へと回帰します。
この可憐な指輪も、どことなく18世紀的な香りを残しています。
これほど美しい天然インペリアルトパーズは本当に珍しいです 明るく、状態も素晴らしいインペリアルトパーズ。
オレンジのようなあめ色を明るくしたような色はトパーズの中で「インペリアルトパーズ」と区別されています。
特にこのようにオレンジ色が強く出たインペリアルトパーズはとても評価が高いです。
このトパーズの美しい自然の色が、オレンジ帯びたゴールドのフレームと黄緑帯びた台座のゴールドの色によって、一層引き立てられています。
指輪サイズは11号(有料でサイズ直し可)。

  • 幅:9mm 
    高さ:9mm 
    重量:2.2g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

インペリアルトパーズアンティーク指輪(シャルル10世 19世紀初頭)

  • 丸っこいフレームとベゼルが直接つながっているところが当時らしいです
  • 明るい黄褐色は手になじみやすく、ぱっと手元が華やかになりとてもきれいです
  • ゴールドを2色つかっていて、その抜群の色彩センスがフランス貴族文化ならでは
  • 多少の内包物はあるものの、直径8ミリの美しいトパーズ。状態も良いです
  • 裏面はクローズドセッティング。マットなゴールドは手にしたときも驚くほど滑らか
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アンティークエピソード

トパーズのアンティークジュエリー(ピンクトパーズ、インペリアルトパーズ)

トパーズは古代の人々にも崇められ、西洋では古くから「美と健康の宝石」と信じられてきました。
しかし「トパーズ」と言う言葉は古くは黄色系の宝石全般を指すことが多く、今日の本来のトパーズのみが「トパーズ」と呼ばれるようになったのは18世紀中ごろになってからです。
(例えば16世紀には、イエローサファイヤがトパーズと呼ばれることもありました。)

トパーズの語源はサンスクリット語の「tapas 火」に由来し、太陽の加護を受けた、気高さを象徴する宝石として、また闇夜への恐怖を吹き飛ばし、悪を退ける力を持つとされ、古くから身を守る護符として用いられてきました。
トパーズを見につけると、周囲に惑わされる事なく、常に冷静に毅然としていられる力が身に着くと信じられてきました。
産出地である紅海の島の周辺が霧深く、島を探すのが困難だったからとされています。

トパーズ(topaz) は硬度8の硬い鉱物系宝石です。
日本名を「黄玉(おうぎょく)」というように、黄色の宝石を代表していますが、フッ素やアルミニウムを含み、様々な色のトパーズが存在します。
自然界で一番多く存在するのは黄色ではなく無色に近いトパーズ、色がほとんどない水色のトパーズです。
続いて黄色、茶色系のトパーズ。
その他、青色、緑色、ピンク等の豊富なカラーバラエティを持ちます。
もっとも希少性が高いのが、イエロートパーズ、ピンクトパーズ、レッドトパーズです。

とりわけコレクターの関心を引くのは「インペリアルトパーズ」と呼ばれる色のトパーズです。
インペリアルトパーズの色を何と表現するかは難しいですが、西欧では「ゴールデンシェリーの色、あるいはマルメロゼリー(花梨ゼリー)の色に黄色もしくはピンク色が透けたような色」と表現されます。
言葉では表現が難しいですが、下記はインペリアルトパーズの一つの典型的な色です。
こうした無加工のナチュラルなインペリアルトパーズは非常に価値があります。


インペリアルトパーズのペンダントトップ

ヨーロッパでトパーズが人気を博したのは18世紀にブラジルの鉱山が見つかってからで、1800年頃からイエロートパーズおよびピンクトパーズが、大流行します。
トパーズは17世紀の末からオープンセッティングにされたものもありますが、多くのアンティークトパーズはクローズドセッティングにされています。
これは、裏面に箔(フォイルバック)を入れて色を調整するのが目的であったことが多く、それは特に複数のトパーズを1つのジュエリーで色あわせする際に有効でした。

ピンクトパーズは自然無加工でも存在しえますが、その多くは無色に近いピンクで、自然のままで綺麗なピンク色のトパーズは非常に少ないです。
そのため色の薄いピンクトパーズはクローズドセッティングで裏面に赤い箔を入れることで色が濃く見えるようにセットされることが多くありました。

下記は当店で扱いのナチュラルピンクトパーズのペンダント。

1820年頃のイギリス製。
イエロートパーズ、ピンクトパーズがジュエリー界を席捲していました。

3カラーゴールドピンクトパーズペンダントトップ

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