総計0.5カラットのダイヤモンド
指輪のベゼル(フェイス部分)に「ダイヤモンドの絨毯」のようにぎっしりとダイヤモンドがセットされたリングです。
真ん中に最も大きなダイヤモンド。
その周りを7石のダイヤモンドが囲ったクラスターリングです。
真ん中のダイヤモンドは分かりやすくスクエアを帯びていて、オールドマイン(クッションシェイプ)カットのモデルのようなカッティングです。
周りの石はそこまでスクエアを帯びていませんが、やはりオールドマインカットにされてます。
厚みがあり透明感に優れた力強く美しいダイヤモンドは、総計0.5カラット程です。
いずれのダイヤモンドもキューレットの先端が軽く切り落とされています。
一つのリングにこれだけの総量のダイヤモンドを用いているのは貴重です。
指輪自体は決して大きくないだけに、ダイヤモンドで埋め尽くされた感じです。
繊細さが感じられる側面の透かし
ショルダーがなく、正面から見ると比較的細いフレームの華奢なリングに見えますが、側面で幅を持たせて強度を出しています。
このフレームの側面と、台座の下は透かしになっています。
線の細い繊細な透かしです。
贅沢に用いられたダイヤモンドと、繊細さが感じられるセッティングの組み合わせが魅力的なリングです。
1920-1930年頃のフランス製。
18カラットゴールド。
指輪サイズは15号(有料でサイズ直し可)。
動画も撮影しています。
オールドマインカット(クッションシェイプ)ダイヤモンド クラスターリング
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アンティークダイヤモンドには、現代のブリリアンカットとは異なるアンティークジュエリー特有のダイヤモンドのカッティングがいくつか見られます。
その中の一つがクッションシェイプカット(クッションカット)です。
なぜ「クッション」と言うかというと、まるでクッションのような形だからです。
円形とスクエアの混ざったような形のダイヤモンドカットです。
オールドマインカットより後年に出てくるオールドヨーロピアンカットとの違いはアウトラインが角ばっていて四角帯びていること。
オールドヨーロピアンカットはシンメトリーですが、オールドマインカットは完全なシンメトリーではありません。
またオールドマインカット方がオールドヨーロピアンカットに比べても更に、クラウンに厚みがあり、キューレットが長いです。
ともにテーブル面は小さいです。
オールドマインカットもオールドヨーロピアンカットも真ん中は、まるで穴が開いているように見えると思いますが、これはキューレットの先端をカットしているからです。
まるで「座布団」のような形で、長いアンティークの歴史の中でも限られた時代にしか見えない希少なカッティングです。
クッションシェイプのダイヤモンドには質で厚みのある石が使われたことが多く、美しいダイヤモンドジュエリーが多いです。
オールドマインカットの次に出てくるオールドヨーロピアンカットに関しては、オールドヨーロピアンカットダイヤモンドとはをご参照ください。
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