フルールドリスと教会の鐘のリング(ルビー)

フルールドリスと教会の鐘 こんなデザインのアンティーク指輪は初めて見ます。
全体がフルールドリス(百合の紋章)になっています。
下部は、教会の鐘です。
フルールドリスはご存知の通りフランス王家の紋章でした。
年月と共にフランス王家の人以外にも用いられましたが、誰もが手にするモチーフでもありません。
「(教会)の鐘」の音もアンティークジュエリーのモチーフとして多くないです。
ヨーロッパにおいて教会の鐘は、「ふくのね(福音)」で喜びを伝える良き知らせでした。
並みならぬ2つのモチーフが一緒に描かれいて、高貴な方の持ち物であったと思われます。
リングサイズも16.5号と大きめであることから、高貴な聖職者のリングであったのではないかと思われます。
表面積も大きめですが中が空洞ではなく厚みのあるゴールドでできていて、非常に重さがあり重厚です。 明度の高い赤石はルビー 真ん中にルビー。
赤色がはっきりとしていながら、明度は高いアンティークルビーの理想的な色の一つです。
クローズドセッティングされていて裏面から光が通らないのに、この明るさの赤色。
石の内側から、明るい赤色が差します。
このリングを譲ってくださったディーラーさんも「こんなリングを見たことがない」と言います。
類似したデザインのリングを見たことがないのです。
フルールドリスの部分は肉厚なゴールドの造形で組み立てられるようにシルエットが形作られていて力強いです。
鐘には一部、彫金が施されています。
モチーフの造形やルビーがクローズドセッティングになっていることからも、19世紀前半とアンティークジュエリーでもとりわけ古い時代のリングです。
18カラットゴールド。
指輪サイズは16.5号(有料でサイズ直し可)。
動画も撮影しています。
フルールドリスと教会の鐘のリング(ルビー)

  • 幅:20mm 
    重量:8.9g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

フルールドリスと教会の鐘のリング(ルビー)

  • 指輪のフェイスが横も縦も2センチと表面積大きく広がる存在感あるリング
  • 女性なら中指、あるいは男性にもかっこよく着けて頂けるリングです
  • くっきりとした鮮やかで明るいルビーは直径4ミリ強、筒状に包み込まれてます
  • これだけ肉厚にゴールドが用いられているリングも珍しいです
  • フランス18金の刻印あり。フレームも厚みがあります
  • フルールドリスと教会の鐘のリング(ルビー)
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アンティークエピソード

「百合(ユリ)」と「フルールドリス」のアンティークジュエリー

百合とフランス
フランスでの百合の歴史は、フランク一族の王が天使からユリを授けられたという5世紀の伝説にまで遡ります。
「クローヴィスがアラマン族との戦いに苦戦していた時、天使が現れて百合を渡すると軍の士気が上がりアラマン族を撤退させることができた」と言われています。
ブルボン家が、白ゆりを尊び王家の権力の印がユリで飾ったのは、この伝説に由来すると言われています。

他にも百合の花は、ルイ9世は十字軍遠征の際に用いられたり、ジャンヌ・ダルクが持っていた旗に刻まれたりと、フランスの重要な歴史の局面に頻繁に登場してきます。
百合はまた聖母マリアを表し、中世以降の芸術には、マリア像の周囲にはユリの花がよく見られます。
下記はユリをモチーフにしたブローチ。
百合のアールヌーヴォーブローチ(ブローチ兼ペンダントトップ、ダイヤモンド)

フルールドリス
フランス国王の紋章は白百合「フルール・ド・リス(fleur de lys)であるということをご存知の方も多いでしょう。
フルール・ド・リス(fleur-de-lys/fleur-de-lis )はフランス語で「ユリの花」を意味し、アイリスの一種を様式化したものです。

フルールドリス

フルール・ド・リスはフランスの王家の紋章でした。
王政から共和制に移ったとき、共和制はフランス王家の象徴であったフルール・ド・リスを公式には使用しませんでした。
しかしながら現在でも、フルールドリスはフランスの永遠のシンボルで、Lys(百合)はフランスの国花です。
宗教的にも、フルール・ド・リスは聖三位一体の象徴であるとされています。
下記は18世紀のフルールドリスのブローチ。
フルールドリスアンティークブローチ(オールドカットダイヤモンドとエメラルド)
フランス以外のフルールドリス
ところでフルールドリスというとフランスのイメージが強いと思いますが、それ以外のヨーロッパの国でも愛されてきたモチーフです。
例えば、フィレンツェの紋章にも使われています。
フルール・ド・リスのアンティークジュエリーは、純粋にジュエリーのモチーフとしても非常に美しい様式です。
左右対称のシンメトリーなシルエットは身に着けたときにしっくりと落ち着き、正統で品の良い趣を与えてくれます。
下記は推定ロシア製のペンダントで、石と石の間にフルールドリスが刻まれています。
アンティークトルマリン ペンダントトップ(ロシア)
フルールドリスのジュエリーの持ち主
フランス王家のシンボルと言うことで、「フルールドリスのアンティークジュエリーの持ち主は王族などの特別な人のものだったのではないか?」といったご質問も時々頂きます。
実際、フルールドリスをモチーフにしたジュエリーは非常に少ないです。
古い時代になればなるほど、18世紀には王家とゆかりのある人しかフルールドリスのジュエリーを身に着けることは許されなかったでしょう。
しかしフルールドリスのモチーフ自体は、王政が消滅した後も作られつづけます。
例えば最後の貴族文化を誇ったベルエポックの時代には、古典的なモチーフが好まれたということもあり、美しいフルールドリスのアンティークジュエリーが生み出されています。
先に書いたとおり、王政から共和制に移ったとき、共和制はフランス王家の象徴であったフルール・ド・リスを公式には使用しませんでしたから、共和制に入ってからはフルールドリスは「公的には」革命前のように「フランス王家の存在」を表すことはありませんでした。
下記はベルエポック時代の優美なフルールドリスをモチーフにした指輪。
アンティークフルールドリス指輪(カボションカットオパール、ダイヤモンド、18カラットゴールド)
しかしではボウノット(蝶結び)や他のお花のような他のジュエリーモチーフと同じであったかと言うとやはり異なります。
王政が終わりフルールドリスがかつてのように公にはフランス王家を称するものではなくなっても、フルールドリスを表したジュエリーを身に着けることにより、王党派であることを「密やか」に現した面があるようです。

フルールドリスは指輪のショルダー部分など、一見あまり分からないところに描かれていることもあるのですが、それはやはり密やかな主張のためだったのかもしれません。

アンティークローズカットダイヤモンドピアス(フルールドリス透かし 18ctゴールド)
https://antique-jewelry.jp/jewelry/ring/ring-j02045.html
そうした意味では、後年になって作られたフルールドリスもやはり、フルールドリスのジュエリーを所有する人は限られていたと考えられます。
フランスの歴史の中では、こうした「モチーフ」が秘められた言葉になり、その人の信条や出自を示すことがあります。
フルールドリスのアンティークジュエリーは、フランスの歴史の中で他のモチーフにはない背景を持ったジュエリーであるといえます。

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