フォーティーズを代表するタンクリング
シェルシュミディが通常扱うジュエリーより少し後年の1940年頃のジュエリー。
フォーティーズを代表する「タンクリング」と呼ばれるデザインのリングです。
「タンク」は、当時戦車の形からインスピレーションを受けて作られました。
20世紀アンティークジュエリーとも呼ばれる40年代のジュエリーは、大量生産時代の前のクラフトマンシップと、立体感のある優れたデザイン力を兼ね備えています。
この時代、戦火の迫ってきていたこともありイギリスでは顕著なジュエリーが見られませんが、フランスで一目でこの時代のジュエリーと分かる特徴的なジュエリーが生み出されています。
地金は必ずイエローゴールド。
磨き上げられた艶やかなイエローゴールドが特徴です。
不穏なご時世に抗うかのように「華やかさ」が一面に出たジュエリー。
地金をたっぷり用いていることからも堅牢性が高く、現代生活の中でも使いやすいです。
評価が高止まりしていてなかなか扱うことができなかったのですが、馴染みのディーラーさんからリーズナブルに仕入れることができました。
美しいダイヤモンドと一体化するプラチナの台座
ダイヤモンドも透明感ある美しい石が用いられています。
強い煌めきの透明感ある美しいダイヤモンドは、直径3ミリ強とさり気なく大きさもあります。
全体は鮮やかな明るい18カラットイエローゴールドですが、ダイヤモンドの台座周りのみがプラチナになっています。
円形のダイヤモンドの周りを士かっくいプラチナの台座が囲み、深く台座に埋め込まれるようにセットされたダイヤモンドと一体化してキラキラと煌めきます。
プラチナのダイヤモンド台座の外縁には更に細やかなミルグレインが施されていて、一層の煌めきに溢れています。
18カラットゴールド。
指輪サイズは13号。
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どこまでが「アンティーク」でどこからが「ヴィンテージ」なのか?
アンティークやヴィンテージという言葉はよく耳にしますね。
ではどこまでを「アンティークジュエリー」と呼び、どこからを「ヴィンテージジュエリー」と呼ぶのでしょうか?
「アンティークは100年以上たったもの」という定説はありますが、今日ではジュエリーに関しては1930年代のアールデコまでを含んで「アンティークジュエリー」と呼ぶのが一般的です。
1930年代と言いますと厳密に言えば100年を経ていないですが、ジュエリーの素材や製造過程、デザインがその時代特有のものか、量産を目的としたジュエリーか否かがアンティークとヴィンテージを分けるひとつの基準で、それが1930年代で分かれると考えられています。
それでは1940年以降のジュエリーに価値がないかというとそういう訳ではありません。
特に1940年代のジュエリーには戦火の迫る中、その時代にしかない特徴的なデザインで高く評価されています。
下記は1940年代を代表する指輪デザイン「タンクリング」です。
1940年代というと、第二次世界大戦を思い浮かべる人が多いようです。
ですので40年代ジェエリーというと、「戦争中にジュエリーなんて作っていたのですか?」と質問をされることがあります。
40年代ジュエリー(フォーティーズスタイル)とは正確に言うと、1939-1943年当たりに作られたジュエリーを指します。
1940年代はリングで特に特徴的なジュエリーが作られましたが、ピアスも大ぶりで磨き上げられたゴールドが鮮やかな華やかな作品が作られました。
1940年代のカクテルジュエリーと戦後エステートジュエリーに関して更に詳しい情報は1940年代のカクテルジュエリーと戦後エステートジュエリーをご参照ください。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。